『ジャンプ』で浮いてる!? 異色ギャグマンガ『磯部磯兵衛物語』が止まらない!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年5月10日 7時20分

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『磯部磯兵衛物語』(仲間 りょう/集英社)

 昨年5月、『ONE PIECE』の休載にあたり代理原稿として『週刊少年ジャンプ』に読み切りで初登場した仲間りょうの『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』。ネットを中心に話題となり、あれよあれよという間に連載に発展。1巻も順調に版を重ね、今月2日には2巻も発売された。

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 江戸時代を舞台に、立派な武士になることを夢見る磯兵衛が、結局、口だけでこれといった努力もせずグダグダと生きるといったギャグマンガだが、なんといっても浮世絵調の絵柄は、『週刊少年ジャンプ』という場においてひときわ異色! 正直なところ、誰もが出オチだと思ったはずだが、意外とネタは尽きなかった! 母親に内緒でいかに春画を読むか、といったネタをはじめ、思春期男子の「あるある」や、漂う磯兵衛の非リア充な自虐的笑いが、読者の共感と笑いを呼び続けているのだ。

 こうした笑いは、実は、うすた京介や増田こうすけといったジャンプ作家のギャグの流れも踏襲している。変わり種と思いきや、ある意味、ジャンプギャグの王道を行く作品なのかもしれない。

『テルマエ・ロマエ』『聖☆おにいさん』『坂本ですが?』といった、奇抜な設定でも息の長い作品が近年続いているが、本作もこうした流れに続く作品になるのでは? 今年、注目の一作だ。

文=倉持佳代子/ダ・ヴィンチ6月号「出版ニュースクリップ」

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