「加齢とともに衰える」は間違い 何歳からでも効く記憶力の鍛え方

ダ・ヴィンチニュース / 2014年5月13日 8時20分

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『記憶力の鍛え方』(加藤俊徳/宝島社)

 何を取りに来たのかわからなくなってしまった。言葉が思い出せず「アレアレ」と口に出してしまう。年齢を重ねるにつれ、忘れっぽくなったという人も多いのではないだろうか。

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 記憶力というと、学校の試験のように何かを暗記して覚えることというイメージだが、「記憶力=暗記だけではない」と話すのは、これまで胎児から高齢者まで1万人以上の脳を分析してきた医師・加藤俊徳氏。彼の著書『記憶力の鍛え方』(宝島社)では、記憶にはさまざまな種類があると説明されている。

 記憶は「過去の記憶」と「創造的な記憶」の2つに大別される。「過去の記憶」というのが簡単にいえば暗記のことで、すでに作られているものを覚え、必要なときに思い出すことを指す。一方、「創造的な記憶」は、さまざまな知識や経験を通して刺激を受けた脳内で、さらに作り出されるもの。

 年齢とともに脳は衰えるというのは誤解で、脳は一生かかっても成長しきれないくらい「潜在能力細胞」が豊富にあるらしい。最も成長しやすいのが、20~40代。もちろん50代、60代になっても、鍛えさえすればこれらの記憶力はどんどん成長していく。

 脳がものを覚えるためには、3種類の方法がある。ひとつは「言語系の記憶」で、文字や言葉を通して記憶すること。ふたつめは「視覚系の記憶」。これは、図形や画像を覚えるもの。最後は「運動系の記憶」で、筋肉の動かし方などを覚えること。自分はどれが得意なのかを知れば、効率的に記憶力が鍛えられるのだ。

 暗記が得意な人は、言語系の記憶を鍛えていくといい。例えば、言葉や文章をひとつ選んで逆から言ってみる。逆から言うために、一時的にその言葉を覚えることで、短期記憶がスムーズにでき、行動がスピーディーになっていくという効果が期待できる。

 視覚系の記憶を鍛えたいなら、電車やバスに乗っているときに数字の「5」を探す、道を歩きながら美容院の数を数えるなど、ひとつのものを意識していくこと。見る力がつくとともに、それぞれ自分がどう感じたかと考えていくと、創造的な記憶も鍛えられていく。

 運動系の記憶を活性化させるには、体を動かすこと。なかでも食べるときによく噛んだり、口まわりをマッサージして表情筋を鍛えると、脳が活性化されるという。どれも、記憶力のイメージとはかけ離れているように見えるが、要はとにかく脳を使うことが肝要なようだ。

 ただ、同じトレーニングばかり長時間続けると、その際に使う脳の一部分が極度に疲れ、かえってストレスになってしまうので、休息が必要。いろんなトレーニングをしながらさまざまな脳の部分を鍛えたほうが、より効率的に脳の細胞を増やすことができる。

 どれも簡単な方法ばかりなので、日常生活の中で手軽に試せそう。忘れっぽいとお悩みの人は、ぜひ試してみてはいかが?

文=廣野順子(Office Ti+)

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