【『相棒』成宮寛貴インタビュー】2シーズンが終わり「ようやくスタートライン」

ダ・ヴィンチニュース / 2014年5月17日 7時20分

 土曜ワイド劇場で『相棒 ふたりだけの特命係』が放送されて14年。いまや国民的ドラマとなった『相棒』の映画第3弾『相棒 -劇場版3-巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』が4月26日に公開された。水谷豊演じる杉下右京の3代目相棒・カイト役をつとめる成宮寛貴にとっては初の劇場版『相棒』。『ダ・ヴィンチ』6月号の『相棒』特集では、その胸の内を激白している。

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 甲斐享を演じて2シーズンが終了。「今、ようやくカイトとしてスタートラインに立てた気がします」と成宮さんは言う。

「初代の亀山(薫)さんや、2代目の神戸(尊)さんには、最初からしっかりとキャラクターがあって。僕もある程度キャラクターをフィックスしてスタートしたかったんですが、今回はそれをなしでやりたい、と事前に言われてしまいまして。なので、すさまじい緊張感の中で始まったんですよ(笑)。でも僕にとっては、結果的にはそれがよかったと思っています。決めすぎないほうが、キャラクターをふくらませていける。撮影現場では、俳優もスタッフも全員が少しでもよくしていこうと臨機応変に動くんです。その現場にずっと向き合ってきた水谷さんは本当にすごいなと思うし、僕も、“相棒”としてフォローできるところに早くたどり着きたいという思いは強いですね。2シーズンで、カイトも僕も変化してきて。演じていても僕自身なのか、カイトなのか……よくわからないところにいます」(成宮)

 水谷さんへの信頼と尊敬は厚い。

「カイトが右京さんをリスペクトしているように僕も水谷さんをリスペクトしています。ただ、水谷さんはすごく方向音痴なんですよ(笑)。なので、セットからセットへの移動の時だけは、僕が先導していく、という関係性になります」(成宮)

 成宮さんにとって、劇場版『相棒』への参加は、今回が初となる。

「1シーズンが終わったところで撮影に入ったんですが……よかったです」(成宮)

 そう安堵したのには、わけがある。激しい嵐の中、右京と共に雨合羽のみで歩き続けるシーンの撮影。あまりの強風と大雨に「まったく水谷さんのセリフが聴こえなかった」のだという。

「『セリフ、終わったかな?』『終わりましたよ』とお互い“信号”を送り合って、タイミングを合わせていました。1シーズン一緒にやらせていただいて、呼吸が合うようになっていたからできた部分はあったと思いますね。2シーズン終えた今やったら、さらに違ったものになるだろうなとも思いますが」(成宮)

 映画版が扱う「国を守る」というテーマに関しては「すごくセンシティブな部分を扱う」ことに驚いたという。

「『相棒』は現代社会の写し鏡のようなもの。映画ではさらに大きな敵に、答えの出ない大きな問いに向かっていく。そこが魅力だし、やりがいがあります。カイトとして考えた時に、彼は(武力で自ら国を守ろうとする)神室の気持ちがちょっとわかってしまうんじゃないかな、と思いながら演じていました。まだ青いですからね、カイトは。そのなかで、杉下さんが大きくピリオドを打ってくれる。それが、『相棒』がこの問題に出した答えなんだと思います」(成宮)

取材・文=門倉紫麻/ダ・ヴィンチ6月号「『相棒』大特集」

ダ・ヴィンチニュース

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