ブラックホールは“どこでもドア”と一緒? わかりやす過ぎる宇宙の本

ダ・ヴィンチニュース / 2014年6月10日 7時20分

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『すごい宇宙講義』(多田将/イースト・プレス)

 「ブラックホール」「ビッグバン」「暗黒物質」実際にはよくわからない。だけど、なんだか気になるワードと思っている人も多いのではないか。宇宙の話はどれもこれも神秘的であり、なぜだかわくわくしてしまう。それは、我々人間も宇宙の一部であるからなのかもしれない。

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 そんな気になる宇宙を『すごい宇宙講義』(多田将/イースト・プレス)は、「ブラックホール」「ビッグバン」「暗黒物質」の3つに分けてわかりやすく説明してくれる。

 光の速さより速く動けば未来に行けるという話。聞いたことあるけれど、なんだか難しいと思っている人も多いではないだろうか?

 この話を本書では浦島太郎伝説になぞらえ説明してくれる。亀が光速に近い速度で泳いでいたから浦島太郎だけが年をとってしまった。という風に馴染みのあるワードを組み込んで解説してくれるので、すんなり受け入れられる。

 また、ブラックホール、ワームホール、ホワイトホールを説明する時には『ドラえもん』のどこでもドアを使って説明してくれる。ブラックホールが吸い込んで、ワームホールを通って、ホワイトホールから出られるとすると、それはどこでもドアなのではないか? と。実際にはどこでもドアは理論的に使えないのだけれど、その理由もどこでもドアを使って説明してくれるのでわかりやすい。その他にも『魔法少女まどか☆マギカ』だったり、『エヴァンゲリオン』だったり、馴染みのあるワードがいっぱいだ。

 著者は多田将氏。金髪ロン毛の物理学者として有名なので知っている方もいるかもしれない。本書は多田氏が行った全4回の講演をまとめたもの。実際に読んでいると、本当に講演を聞いているような気分になれる。第1回がブラックホール、第2回がビッグバン、第3回が暗黒物質、第4回が宇宙の話の総まとめのようなもので構成されている。

 第4回では宇宙の歴史を遡っているのだけれど、不思議なことに第1回~第3回まで話をきちっと読んでいると、第4回の多少難しい宇宙の歴史もすんなりとわかる。第1回から自然と宇宙について詳しくなっている自分を第四回で実感できるのだ。

 いろいろな宇宙の本は出版されているけれど、親しみやすさでいえば本書は上位に入ると思う。少しでも宇宙について詳しくなりたいと思っている人は読んでおいて損はしないだろう。

文=舟崎泉美

ダ・ヴィンチニュース

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