体外受精にかかる費用やその妊娠率は? いま知っておきたい不妊治療の基礎知識

ダ・ヴィンチニュース / 2014年6月14日 7時20分

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『「2人」で知っておきたい妊娠・出産・不妊のリアル』(富坂美織/ダイヤモンド社)

 7組に1組のカップルが不妊に苦しんでいると言われている。そんな中、昨年8月、厚生労働省は不妊治療の公費助成の対象を、2016年より42歳までの年齢制限を設けるとする方針を決めた。

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 しかし、働く女性にとって、20代後半から30代前半は、やっと仕事が面白くなり、さらなるキャリアアップを目指したい年齢。この時期が、ちょうど妊娠しやすい年齢と重なっているのだ。女性だけでなく、パートナーである男性にとっても、同世代のカップルであれば、同様に仕事に集中したい時期。「いつかは子どもは欲しい」と思いながらも、なかなか決断できないまま、30代後半を迎えるカップルも多いのではないだろうか。

 そんなカップルにぜひ読んでおいてもらいたいのが、『「2人」で知っておきたい妊娠・出産・不妊のリアル』(ダイヤモンド社)だ。著者は、産婦人科医で不妊治療を専門としている富坂美織医師。女性の体の仕組みから、20代、30代の女性がかかりやすい病気、赤ちゃんがお腹の中でどう育つかなど、妊娠・出産についての基本的な情報が網羅されている。その中でも、著者の専門である不妊治療について、検査方法や治療のプロセス、治療の成功率、費用などについて、フラットな視点から、わかりやすく具体的に書かれている。メディアでは、40代後半の著名人が出産したなど、おめでたいニュースだけが取り上げられ、高齢出産でも、望めば子どもを授かることができる考えがちだが、その裏には乗り越えなければならない多くのハードルがあるということが改めてわかる。

 不妊治療の章で、最初に書かれているのが、不妊の原因を突き止めるための検査について。女性の場合、検査だけでも4回は病院に通わなければならないとのこと。低温期のホルモン量を採血により調べる、月経から排卵までの間に造影剤を使って卵管が詰まっていないかを調べる、排卵の時期に夫婦生活を持った後、子宮頸管粘膜と精子の相性を見る、高温期のホルモン量を採血によって調べるという4つの項目があるそう。この一連の検査だけでも、時間、体力的に女性の負担は大きそうだ。一方、男性は精液検査のみだそう。

 これらの検査の結果により、例えば、左右の卵管が詰まっていたら卵管再建の手術を検討したり、ホルモン値に異常があったらホルモンを補充する薬を出されたり、精液の状態によっては人工授精や体外受精を行うなど、その後の方針が決まっていくという。不妊治療と言っても、人工授精や体外受精だけを行うのではなく、原因がわかれば、その原因を解決するために様々な治療が考えられるのだ。

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