映画『呪怨』最新作公開! 「苦手な人は見ないほうがいい」ノベライズを手がける大石圭が『呪怨』を語る

ダ・ヴィンチニュース / 2014年6月20日 21時50分

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『呪怨―終わりの始まり―』(大石圭 KADOKAWA 角川書店)

 Jホラーの代名詞とも言える映画「呪怨」シリーズ。シリーズ第1作の『呪怨 劇場版』の公開から11年。キャストはもちろん、監督も製作陣も変わり続けているが、同シリーズのノベライズは一貫してホラー作家の大石圭さんが手がけている。

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 それまでノベライズを手がけたことがなかった大石さんは、執筆にあたり参考のためにいくつかの映画ノベライズを読み、それらの映画とあまり変わらない印象に、自分は映画とは違うものを書こう、と決めたという。

「(映画と小説が)違うものにすることを、製作陣や清水崇監督も許してくれた。だから自分で伽椰子や他の人物像も設定できたし、伽椰子の一人称でどうしても始めたかった。伽椰子で始まり、終わる。伽椰子は確かに化け物だけど、それでも、どこにでもいる普通の女の子で、一歩間違えれば誰でも彼女のようになるかもしれない。ただ、何かが彼女の中で狂ってしまっただけで、最初から化け物として生まれたわけじゃない、そんな哀しみみたいなものも、小説では書きたかった。書いてるうちに僕も伽椰子のことは結構好きになった。もちろん嫌なやつでもあるんですが(笑)」

 しかし、その作品も最初はそんなにヒットするとは思わなかったという。

「初版で4万部刷ったんですが、編集者からそれを聞いた時びっくりして、売れ残ったらどうするんだ、と(笑)。でも発売前に、5000部増刷ですって電話が来て、数時間後に、やっぱり3万部刷ります、って(笑)。発売前重版で、結局7万部刷って発売になりました。普通発売前重版ってあんまりないので、書店からの注文を沢山頂いた、ということですね。発売された後も、5万、また5万と増えていった」

 そんな予想外のヒットとなったノベライズ版「呪怨」シリーズ。2014年6月20日には最新刊『呪怨―終わりの始まり―』が刊行される。大石さんはノベライズにあたって、初めて「呪怨」シリーズの撮影現場を訪問したという。作品に描きたいと思っている、家の雰囲気や空気の気配など、実際に行ってみてイメージが掴めるものも多かったということだ。ノベライズ版では映画とは違った人物像や舞台設定、さらに深く踏み込んだ登場人物の心情などが描かれるという。

「僕は、自分の気分を高める上でも、きれいな女の子ばっかり小説に書いてきたので(笑)、佐々木希さんやトリンドル玲奈さんの出演は嬉しい。佐々木さんは特に僕が一番好きな女優さんなんですよ。彼女が演じる主人公の結衣は、映画でも小説でも割と芯の強い、気の強い女性で、でも一般的な、まともな女性という設定です。小説では「呪われた家」に入ってしまった、という不条理に対する、主人公の怯えはもちろんですが、怒りや、落とし前をつけないといけないという意志を強く描きました。小学校教師という職業を選んだ、その理由なども明確にしています」

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