一緒にいると疲れる…理不尽に罵ってくる人、身近にいませんか?

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月14日 17時10分

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『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP研究所)

 いつの間にできたか分からないアザがくすんだ紫色の斑点を身体へと刻みつけるように、人に投げかけられた言葉に気づかぬ間に傷つけられることがある。何だかどっと疲れた日は、決まって誰かの言葉が腑に落ちない日だ。どうしてあの人は不快になる態度ばかりしてくるのか。あれこれ考えれば考えるほど、心が暗い色で染まり、身体を蝕んでいく。

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 暴言を吐く人、支配したがる人、けなして自信を失わせてくる人…。アナタの周りにはそんな厄介な人間はいないだろうか。精神科医・片田珠美氏著『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP研究所)では、職場や家族の中に潜む、人を疲れさせ、害となる人の精神構造を分析している。なぜ、彼らは相手が傷つくようなことばかりするのか。攻撃欲の強い彼らの実態を示しながら、人生を台無しにされないためのすべを探っている。

 我々を疲れさせる人間の多くは、助言者のふりをしたり、社会で一般に「善」とみなされることを引き合いに出して正義をかざしたりすることで、巧妙に我々を傷つけてくる。たとえば、「あなたのためを思って」とか、「こういう理由があってやっているのよ」とかいった言い方で接してくる者はいないだろうか。その善良で優しそうな仮面の下に何らかの悪意を隠し持っている場合も少なくはない。彼らの目的は、相手をけなすことで他人を無価値化することだと片田氏はいう。片田に言わせればそういう人達は自らの価値=「自己愛」を保つために、他人を攻撃せずにはいられないのだ。

 そんな人のターゲットにされやすいのが、誰かが困っているとすぐに同情して、助けてあげたい、慰めてあげたいなどと思うような優しい人間だ。そういう人は、少しでも責められると、悪いのは自分なのかと罪悪感を抱きやすく、支配されやすい。たとえば、大きな契約が取れて、意気揚々と上司に報告したら、一切ほめずに「いくら契約が取れても、接待で経費をたくさん使っていたら、会社の利益にはならないのだぞ。コストパフォーマンスを考えないと。お前の給料まで考えたら今の倍の契約を取ってこないと話にならんな」などといって、アナタを叱ってきた経験はないだろうか。一見まともなことを言っているように見えるが、ねぎらいも何もなければ、仕事への意欲も自信もなくなってしまうことだろう。そうやって罵ることで、攻撃欲の高い人は自らの能力の高さを実感し、相手の無知や経験不足を強調しているのだと片田氏はいう。

 そういう人に人生を狂わされないためにはどうしたら良いのだろうか。片田氏は、ふたりの間で話し合いとかをして解決をはかるよりも、物理的に「距離を置く」ほうが、簡単だし、即効性があると述べる。「他人を攻撃せずにはいられない人」は、アナタが憎いから、攻撃しているわけではない。ターゲットになる人であれば、誰でも良いのだ。その攻撃欲を満たす矛先にならないためには、この本に書かれている、相手の「手口」を知り、避けることが大切なのだ。平和な毎日を送るために必読の1冊。

文=アサトーミナミ

ダ・ヴィンチニュース

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