美と知が究極の融合! 「世界の図書館」を旅してみよう【第2回 壮麗&エレガント編】

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月20日 5時50分

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「フランス国立図書館 リシュリュー館」(フランス)

 世界中から選りすぐった37の魅力的な図書館を美しい写真で紹介する『世界の夢の図書館』(エクスナレッジ)。第2回は「壮麗&エレガント編」として、美しい装飾や素晴らしい空間を持つ図書館をご紹介しよう。

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■「フランス国立図書館 リシュリュー館」(フランス)
 シャルル5世の王立図書館を起源とする、フランス・パリにある公共図書館。1854~75年に建て替えが行われたリシュリュー館は現代的な建材である鉄を使いながらも、教会をモデルに作られたというだけあってエレガントで優美だ。

 建築家ジャン=ルイ・パスカルの設計による、開放的な43.7×32.8メートルの楕円形をした広い閲覧室の天井の高さは18メートル、円窓が16あり(換気用でもある)、それを支えているのはイオニア式(古代ギリシャの建築様式)柱頭のある鋳鉄製の16本の柱だ。もともとリシュリュー館にあった所蔵品は、1996年に作られた新館「フランソワ・ミッテラン図書館」に移されており、現在この図書館に収蔵されているのは印刷技術発明前の写本から現代作家の原稿、フランス王室由来のコレクションなどが中心となっている。

 また30~50年の周期で時代のニーズに合うように改築されるのがこの図書館の伝統だという。歴史ある建物を守るだけではなく、前例や慣習にこだわらず柔軟に対応する進取の気性に富んだフランスらしいスタンスといえるだろう。


■「大英博物館図書室」(イギリス)
 「あの大英博物館に図書室があるの?」という声が聞こえてきそうだが、大英博物館図書室は博物館の中庭に屋根をかけて作られた「グレート・コート」の中心、円形の閲覧室を持つ建物にある。

 1753年、ロンドンにで大英博物館が開館した際に「印刷物部門」が創設されたことが図書室の起源だそうだ。円形の閲覧室は1854年に建設が始まり、鋳鉄、コンクリート、ガラスという近代的な材質を用い、大きな丸天井を備えていて、1857年に完成している。

 この図書室を利用するためには第一司書に利用証を発行してもらう必要があったそうで、それに選ばれたのは『資本論』を記したカール・マルクス、ソビエト連邦の初代指導者のウラジーミル・レーニン、『ドラキュラ』のブラム・ストーカー、「シャーロック・ホームズ」シリーズのアーサー・コナン・ドイル、『オリバー・ツイスト』のチャールズ・ディケンズ、『ボヴァリー夫人』のヴァージニア・ウルフなど、そうそうたるメンバーだったという。中でもマルクスは約30年間この図書室を利用し、『資本論』などを執筆したそうだ。

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