塩村議員だけじゃない!? 「美しすぎる」女性議員の苦悩

ダ・ヴィンチニュース / 2014年7月31日 11時30分

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『ロリータ少女、政治家になる。』(田中美絵子/ワニブックス)

 東京都議会でセクハラヤジを浴びた塩村あやか議員。セクハラヤジとは関係ない、過去へのバッシングなども行われるようになり騒動の波紋はどんどん広がっていった。

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 過去に同じような状況におかれた人物がいる。小沢ガールズのひとりとして注目された元民主党議員の田中美絵子さんだ。

 『ロリータ少女、政治家になる。』(田中美絵子/ワニブックス)は田中さんの自伝的エッセイだ。田中さんは落選した今も、社会貢献活動を積極的に行っている。

 塩村議員と同じように過去へのバッシングなども多かった田中さん。逆風の強い政治活動を乗り越えた今、何を思うのだろうか。


■派遣社員から政治家に。
 ツアーコンダクターとして派遣社員で働いていた田中さん。同じく派遣社員で働いていた同僚が低賃金、長時間労働により病院に運ばれるという事件が起きた。派遣制度に疑問を抱いたことをきっかけに、政治家の第一歩として、28歳で議員秘書になる。
 はじめは政策秘書を目指していたが、親しかった秘書の先輩方が統一地方選挙に立候補し当選していく中で自分も議員を目指そうと決意する。
 32歳の時に衆議院議員となる。派遣制度を変えたいと強い志を持って政治活動を始めたが、待っていたのはバッシングの嵐だった。

■重箱の隅をつつくようなバッシング
 エジプトでバックパッカーをしていた時に、ピラミッドの階段を登ろうとして注意を受けたことがあった。しかし、スポーツ新聞の一面には“エジプトで逮捕歴あり”と書かれた。
 ツアーコンダクターと同時にフリーライターをしていた時に、風俗店を取材していた。女性同士話しやすいだろうと言われはじめた企画だったが、初当選後“風俗ライター”という肩書きをつけられ大バッシングを浴びた。
 子どものころから演劇が好きで劇団に入っていた。オーディションで役を射止め映画に出演。しかし、その映画でヌードシーンがあったとバッシングされた。
 その他にも、公にしていたはずの離婚歴について「経歴に離婚歴を掲載すべきだった」「演説や集会で離婚歴に触れるべきだった」などというバッシングもあり、田中さんにとっては納得のいかないものばかりであった。

■バッシングを乗り越えた政治活動
 バッシングばかりの政治家人生だったが、決してひるむことなく自分の政治活動を続けた田中さん。乳がんの抗がん剤ジェムザールを保険適用にさせたり、人工乳房の再建手術の保険適用にむけて尽力したりと女性のために働いた。人工乳房の再建手術は田中さんの働きもあり現在は保険適用になっている。これによって多くの女性が体も心も救われたことは間違いない。
 田中さんは現在、社会貢献活動を行っている。弱い立場である女性や子どものセーフティーネットを作るためにも講演会やテレビ出演を行い、自分の考えを訴え続ける。
「エリートではない自分だからこそ向けることができた目線を大切にしていきたいと思っています。性別や年齢、学歴、職業、生まれ育った環境によって苦しむ現実もあります。そんな“がんばっても、どうしようもない”環境に置かれた立場の人々を救う責任が、きっと私にはあると思っています」と言う田中さんは強い女性であることは間違いないだろう。

 若くて綺麗な女性議員。美しすぎるともてはやされる反面、報道も過熱し、バッシングもひどい。田中美絵子という名前を聞いてバッシング報道を思い出す人も多いだろう。しかし、それを乗り越えて政治活動を最後まで行った強い女性だということを忘れないでほしい。

 塩村議員も女性議員ならではの苦労もあるだろうが乗り越えて、政治家として益々活躍していってもらえればと思う。

文=舟崎泉美

ダ・ヴィンチニュース

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