8/7放送スタート! “デブ猫”が角界デビューしたら、一体どうなる?

ダ・ヴィンチニュース / 2014年8月7日 19時0分

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『すもうねこ』(はすまる/リブレ出版)

 縁側でひなたぼっこをして甘ったるい声で鳴くだけで、人の心をあんなにも温かにする猫なのだから、もし、猫がいつもよりほんの少し努力したならば、たちまちどんな人の心も掌握してしまうに違いない。この本の主役はそんな努力家の猫。厳しい角界に飛び込み、力士として活躍する猫に読者は魅了されてしまう。

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 はすまる氏著『すもうねこ』(リブレ出版)は、こたつ川部屋の親方にスカウトされて角界デビューした猫の日常を描いたほんわか4コマ漫画。8月7日深夜より、NHK Eテレ「青山ワンセグ開発」で実写ドラマ化される話題作だ。日々稽古に励み、関取にまで昇進したすもうねこが先輩力士や弟弟子、ライバルとともに相撲をとる様子はあまりにも可愛らしい。人間の力士たちの中に一匹の巨大デブ猫が紛れ、彼らと相撲をとっているという図はとてもシュールだが、ぜひ現実世界でも、猫界初の力士が登場してくれないだろうか…と淡い期待を抱かされる程、癒され、見ていて思わず幸せな気分にさせられる。

 また、幼い頃から相撲ファンだったというはすまる氏の相撲への愛も強く感じられるのも良い。学生時代、試験中は午前中で下校となるのを良いことに勉強などせず国技館で相撲観戦。相撲部屋の隣の予備校に通い、休みの日はこっそり部屋の様子を観に行ったというはすまるが描く相撲界はリアリティ溢れていて、「もし、猫が力士になったら…」と読者も思いを馳せてしまう。

 すもうねこは、日々、真面目に稽古に励んでいるというだけではない強さを秘めている。たとえば、すもうねこは両者が体を密着させて組み合う右四つを得意としているが、その姿勢をとると、どうやら取り組み相手は猫ならではのモフモフとした毛並みにイチコロになってしまうようだ。肉球ではっけよいのこったのこったと猫パンチするのも得意なようで、いつもライバルの人間力士は、すもうねこにあっけなく敗北している。

 だが、猫であるが故の弱さもあるようで、シッポが地面についてしまったり、マタタビを見せられ、メロメロになってしまったりすることなどで黒星となることもある。完敗すると、洗濯機の中など狭いところに隠れようとするし、ツメが伸びてくると、弟弟子にツメ切りでツメを切ってもらう。季節の変わり目は抜け毛がひどく、取り組み相手が毛まみれになってしまうのも猫ならでは。こんな力士未だかつて見たことがないが、確かに猫が力士になったら、こんな事件が多発しそうで面白い。

 こんな猫がいたら、若者も女性ももっと相撲に興味を持つに違いない。すもうねこが相撲界の公式キャラクターの一員になれば角界のイメージに繋がるのに…とさえ思ってしまう。猫好きも相撲好きも心奪われること違いなしの作品だ。

文=アサトーミナミ

ダ・ヴィンチニュース

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