子どもの将来を左右する!? ナメてはいけない子どもの“算数”の教え方

ダ・ヴィンチニュース / 2014年8月17日 5時50分

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『一生使える“算数力”は親が教えなさい。』(マルコ社)

 小学生の我が子が「ねー、分数の割り算って、なんで分母と分子をひっくり返してかけるの?」。え……ええーーー!? この問い、みなさんならどうします!? 「いやーそういうもんだから」と言いたいところだが、子どもの将来を考えるならコレは禁句みたいだ。

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 というのも、『一生使える“算数力”は親が教えなさい。』(マルコ社)によれば、「算数を解く力は、大人になったときに必要になる問題解決能力に直結しているから」。

 本書によれば、「情報収集能力/検索力/構成力/分解力/具体化力/発想力/推理力/洞察力」といったパワーをフル活用して解いていくのが算数だ。たとえば、ひとつの問題に立ち向かう時、私たちは脳内でこんな作業をしている。

 公式や問題例など、あらかじめ“収集”してある知識の中から、必要な情報を“検索”して“構成”する。問題が複雑なら“分解”するし、数字をあてはめて“具体化”もする。こうして、いくつもの解き方を“発想”し、“推理”し、“洞察”することで物事の規則性を見つけ出していく。

「このように、算数の問題をきちんとした思考過程で解いていく訓練を重ねることは、論理的思考能力を鍛えることと密接な関係があり、それを効果的に鍛える絶好のチャンスなのです。(中略)もし解き方のわからない算数の問題が出てきたとしたら、試行錯誤を繰り返しながら、ひたすら考えることが重要です」

 算数を通して身につけた「どうしていいかわからない」問題を解く習慣が、社会人になってもロジカルに筋道を立てて解決への道すじを探っていく論理的思考能力として役に立つのだそう。

 しかし、ひとつの問題にとことん向き合い、試行錯誤させる教え方は学校や塾には不向き。だからこそ、落ち着いて時間がとれる家庭の出番だ。なお、文科省のデータによれば「家庭学習をしている児童ほど国語、算数とも正答率が高い」との傾向もあるという。

 ちなみに、本書は章ごとに「お父様、お母様へ」のメッセージがついている。全体を通して、子どもへの教え方のコツや解き方をやさしく解説してくれるのだ。冒頭の“分数の割り算”の概念は、次のとおり。

「割る数を“1”にすると、答えが導きやすくなります。そのために割る数の逆数をかけて、式を変形させます」

1/3÷2/5=(1/3×5/2)÷(2/5×5/2)
     =(1/3×5/2)÷1
     =5/6

 そ、そういうことだったのか! と驚いたところで夏休みも後半戦。ご家庭によってはそろそろ山積みのドリルを前に子どもが泣きだし、リビングに修羅場の気配が立ち込めはじめる頃だろう。算数に手を焼くお子さんに手を焼くお父さん、お母さんはぜひともご参考あれ。

文=矢口あやは


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