【小西遼生インタビュー】リアル真澄さまに狂喜! 『ガラスの仮面』舞台化

ダ・ヴィンチニュース / 2014年8月20日 12時10分

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『ガラスの仮面』(美内すずえ/白泉社)

 『花とゆめ』の看板作品であり、少女マンガ界の金字塔と言っても過言ではない『ガラスの仮面』。原作では北島マヤと姫川亜弓による「紅天女」を巡る戦いがまだまだ続くが、8月15日より舞台『ガラスの仮面』が東京・青山劇場で公演中だ。北島マヤを演じるのは実力派女優・貫地谷しほり。姫川亜弓役にマイコ、月影千草役に一路真輝といった豪華キャストが集結する。『ダ・ヴィンチ』9月号ではあの“真澄さま”を演じる俳優・小西遼生にインタビュー&紫の薔薇を抱えてのグラビアを掲載している。

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 速水真澄――大都芸能社長。仕事の成功のためには手段を選ばず、誰にも心を開くことのない冷血漢。だが天性の女優・北島マヤに対してはあたたかな感情があふれ出す。マヤを陰から見守り、紫のバラを贈り続ける「紫のバラのひと」……。多くの少女マンガファンを長きにわたり夢中にさせ続ける大人気キャラクターだ。

「どれだけ多くの皆さんが速水真澄という人物について知っているかを考えると、かなりプレッシャーですね(笑)」

 この取材の時点では、まだ一度目の脚本の読み合わせを終えたばかり。稽古はこれから本格化していくところだという。

「脚本はクライマックスが何度もあるような、とても読み応えのあるものになっています。今は、その“行間”に描かれているものを埋めたくて、原作を読んで勉強中です。脚本では省かれている部分に、原作の大きな世界が広がっている。僕が原作を読んでいて特に参考になると感じるのが、美内さんの描く“表情”です。僕はマンガに関して詳しいわけではないのですが、美内さんのキャラクターの表情の描き方はすごく丁寧で、“……”のように無言の場合でも、心情が表情から伝わってくることがあるんですよ」

 現段階で、小西さんは速水真澄をどんな男だと思っているのだろう。

「まだ勉強中ですが……目的意識がはっきりしている人ですよね。真澄さんに限らず、この『ガラスの仮面』に出てくる人たちは皆、そうなんですが。マヤと亜弓さんにとってはとにかく“芝居”が、真澄さんにとっては父親に復讐するために『紅天女』の上演権を獲ることが、生きる目的になっている。読者は、生きるエネルギーの源がそんなふうにはっきりしているところに憧れるし、見ていて気持ちがいいのだと思います。こんなにも緻密に、かつ大胆に人物が描かれていることが本当にすごい! ただ……真澄さんはすごく悲しい境遇にある人だな、とも思います。誰も愛さなかった人が、初めてマヤという愛する人に出会えたのに、素直に喜ぶことはできない。愛する女性がいることは、普通は喜びでしかないのに……。マヤは自分にとっての生きがいであると同時に、目的を達成するためには障害でもある。マヤと出会って初めて、真澄さんは愛することの苦悩を経験することになった。真澄さんに限らず、登場人物の苦悩や葛藤が丁寧に描かれていく作品でもあると思います」

取材・文=門倉紫麻/ダ・ヴィンチ9月号「最強!『りぼん』世代 少女マンガ」特集

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