「桜蔭」を読めなかった中卒の父と偏差値41の娘、塾に通わず最難関中学を目指す! その結果は?

ダ・ヴィンチニュース / 2014年8月27日 12時0分

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『下剋上受験 両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!』(桜井信一/産経新聞出版)

 小学校時代の記憶といえば、週5日、土日は昼用と夜用の2つのお弁当を提げて、塾に通ったことが思い出される。田舎の祖母は孫が毎日23時に帰ってくるのを知って「そんなに勉強をさせるなんてかわいそうだ」と呆れていたが、友人たちとの塾での時間は私にとってかけがえのないものだった。もっと身近に、受験の苦楽を理解してくれる人がいたならどんなに良かっただろう。知らなかったことを学ぶ喜びや解けない問題にぶち当たった時の苦しみを真の意味でわかってくれる人が塾以外にもいれば、もっと自信を持って受験に臨めた気がする。

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 中学受験ブログ人気No.1の桜井信一氏書き下ろしの『下剋上受験 両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!』(産経新聞出版)では、中卒夫婦である桜井家の娘・佳織さんが信一氏とともに最難関中学・桜蔭中学を目指した様子が記されている。「中学受験=高学歴の家庭がするもの」というイメージがある中で、なぜ中卒の信一氏は娘に中学受験をさせようと思ったのだろうか。塾なしで娘の偏差値41から70まで向上させたという彼は、いったいどのように娘と向き合っていたのか。自らの学歴を卑下しながらも信一氏は娘との勉強の日々を振り返る。

 中学受験をすることになったそもそものきっかけは小学5年生の6月に受けさせた四谷大塚の「全国統一小学生テスト」。「無料だから」と気軽に受けさせた試験の結果は、偏差値41という惨憺たるもので、小学校のテストで時折100点を取ってくる娘が全国の小学生の平均以下の頭であることに信一氏は強い衝撃を受けたという。中卒の妻は「遺伝だからしょうがない」と現実から目を背けようとしたが、信一氏は「このまま娘を大人にしてはいけない、中卒の自分が味わった苦労を娘にさせたくない」という思いが胸の内に芽生えた。塾に相談すると、入塾すれば偏差値を平均並みにはできるという。だが、たとえ、偏差値を平均程にできたとしてもどうやらそのあたりの中学だと中卒の信一氏には聞きおぼえのない「マーチ大学(?)」あたりにしか入れないらしい。「俺は娘を誰もが認めるエリートにするにしたいんだ」。信一氏がネットで情報を集めていると、読み方は分からないが「桜蔭中学」では70名以上の者が東大に受かるらしい。調べるうちにそれが「おういん」と読むのを遅れて知り、娘をそこに合格させようという目標ができた。

 金だけを払って子どもを塾に通わせて満足する親にはなりたくない。そう思った信一氏は娘とともに勉強に励むことにした。本屋で10万円分の参考書を買い込んだ他、ネット上で知り合った中学受験経験者から塾のテキストやプリントを無料で譲ってもらった。送られてきたテキストの至るところに塾で出された宿題を全部チェックしている母親の書き込みを見た時、塾に通わせている家庭をどこかで嘲っていた自分を反省したという。お金がある家でも中学受験をする親は多くの時間を子どもとの勉強時間に費やしているのだ。大卒の彼らより社会的に必要とされてない自分は他の家より時間が割けるはず。「佳織が問く問題は一問残らず俺も解く」。教えるのではなく、一緒に学んでいく。昼間はガテン系の仕事につきながらも、夜は娘と一緒に受験勉強をした。

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