片岡愛之助が楳図かずおを演じる! 「怪我などなく無事に撮影を終えられるのか、本当に不安でした(笑)」

ダ・ヴィンチニュース / 2014年9月6日 5時50分

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『まことちゃん』(楳図かずお/小学館)

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。歌舞伎界きっての二枚目役者・片岡愛之助が新作ホラー映画『MOTHER』で演じたのは、なんとマンガ家・楳図かずお! 御年78歳となる楳図さんが自ら初監督を務めたことでも話題のこの作品、撮影前に何やら不穏な出来事があったようで。

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「制作が決まってしばらくしてからのことでした。楳図先生が入院されたとの知らせが入ったんです」

 聞けば、頭を怪我したという。

「タイミングがタイミングだっただけに、撮影は来年に延びるかなあと思ったのですが、順調に快復されたので、ほっと胸を撫で下ろしたものでした」

 しばらくして、楳図さんから食事の誘いがあった。

「僕も昔から『まことちゃん』や『漂流教室』を愛読させていただきましたので、喜んで馳せ参じました。初めてお会いした楳図先生の印象は、とても優しかった。けれど同時に、人間の奥底まで見通すような目をされているとも感じました」

 和やかに進む会食。だが、楳図さんの口からは思わずぞっとするような話が飛び出す。

「台本に書かれているエピソードのほとんどが、実際にあったことだとおっしゃるんです。たとえば、マンガを描いている最中に誤って手のひらにペンを貫き刺してしまうシーン、それも本当にあった、と。確かに、先生の手にはその怪我の痕がはっきり残っていました」

さらに、愛之助さんを恐怖のどん底に叩き込む驚愕の事実が。

「入院された時、手術のために髪を一部剃らなければいけなかったそうなのですね。それはよくある話です。ただ、その剃った部分というのが……」

 ある登場人物が、怨霊と化した母・イチエの手で髪を引き抜かれる箇所と全く同じだったのだ。

「僕もすでに台本を読んでいましたから、もう怖いのなんの。先生は『こういう偶然があるホラー映画は必ずヒットするんですよ』なんてのんきに笑っておられましたが、撮影前からそんな調子で、僕は怪我などなく無事に撮影を終えられるのかと本気で心配しました(笑)」

 結局、何事も無く終わったものの、クランクアップまで気が気でなかったそう。愛之助さんを震え上がらせたそのシーン、ぜひ劇場で確認してみてほしい。

取材・文=門賀美央子

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