ピエール中野「言葉って使い方次第で、どんどん表現が豊かになる。そこに本を読む面白さを感じました」

ダ・ヴィンチニュース / 2014年9月7日 5時50分

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『犬の記憶』(森山大道/河出書房新社)

 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、先日ソロプロジェクトとして1stミニアルバムをリリースした、「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野さん。「学生のころから本が好きになった」と話す彼に、何度も読み返すというほかの本についてもうかがってみました。

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 本誌では、森山大道の『犬の記憶』を紹介してくれたピエール中野さん。実は、学生時代に知人にすすめられたこの一冊との出会いが、今の本好きにつながっているのだという。

「それまであまり本を読んでこなかったんですけど、“言葉って使い方次第でこんなにも豊かな表現方法ができるんだ”ということを知って。それ以来、常に身近に本を置く生活に変わりました」

 好きなジャンルはエッセイや自伝本。なかでもお気に入りなのがYOSHIKI(市川哲史との共著)の『ART OF LIFE』で、今回の『犬の記憶』とどちらを紹介するかで最後まで悩んだそうだ。

「『ART OF LIFE』は本当に衝撃的でした。人格別インタビューという、斬新な切り口の章立てになっているんです。YOSHIKIさんは思考の引き出しの多い方なので、きっと『プライベートの自分』『曲作りをしている時の自分』、それに『バンドのことを考えている時の自分』と、シチュエーションによって頭の中を切り替えて使い分けているんでしょうね。だからこそ、人格別にインタビューをしようということになったんだと思います。それぞれの思考の違いの幅広さに驚かされますし、内容もカッコイイ。ひょっとしたら絶版になっているかもしれないので、興味のある方はぜひ頑張って探して読んでみてください」

 一方、小説やマンガを読むことは少ないのだろうか?

「そんなことないですよ。小説だと花村萬月さんの作品が好きですね。あのエログロさがたまらない(笑)。“え、そんなところまで描写するの!?”っていう、読み手の二歩先、三歩先まで表現してくれているところが魅力的です。マンガも『MASTERキートン』や、野球マンガの『キャプテン』、『寄生獣』をよく読みました。ただ……マンガだと、一度読み出したら続きが気になって、ドラムの練習をしなくなるんですよ(笑)。だから今読んでいるのは『東京喰種』くらいです。なので、活字を読む時間がどんどん増えていってるんですよね」

取材・文=倉田モトキ

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