【娘を「生ゴミ」と呼ぶ毒母】解決不能?母と娘の複雑な関係性とは

ダ・ヴィンチニュース / 2014年10月12日 21時10分

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『うちの母ってヘンですか?』(田房永子/秋田書店)

 ニュース番組や新聞などで、「児童虐待」や「子殺し」の事件を目にするたび、「どうしてそんなことをするんだろう…?」と疑問がわいてくる。それは、ぼくがごくごく平凡な家庭に生まれ育ち、親からの愛情を享受してきたから。親、特に母親は、我が子を無条件に愛し、大切に育てるもの――。そう思ってきたのだ。

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 ところが、あるときひとつの単語が目についた。「毒親」。これは、子供を意のままに支配したり、べったりと依存したり、プライバシーなどお構いなしで干渉したりする、「子供に悪影響をおよぼす親」のこと。親本人は子供を愛しているつもりだが、子供にとってそれは愛情などではなく、文字通り単なる“毒”でしかないのだ。そして、その事象は特に「母と娘」の関係性において目立つという。はたして、それはどうしてなのか。その疑問を紐解くために手に取ったのは、『うちの母ってヘンですか?』(田房永子/秋田書店)だ。

 著者の田房さんは、母とのいびつな関係性を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(新人物往来社)で注目を集めた方。最新巻となる『うちの母ってヘンですか?』では、実体験も踏まえつつ、13人の娘(内ひとりは男性)と“毒母”との関係性について赤裸々に描いている。

 ページをめくった感想は、まず一言、「壮絶…」。そもそも、田房さんの母親自体がかなり強烈な人物だ。習い事や進路への口出しはもちろん、ときには「そんなことは悲しむことじゃない!」と感情さえもコントロールしようとする。さらに、娘の友人関係に勝手に足を踏み入れ、「娘のフィールド」にて全力で楽しもうとしてしまうことも。田房さんがそれを咎めると、「うるさい!あんたのためにやってんだ」と、まったく話が通じない始末。これは恐ろしい。息が詰まってしまうような幼少期だったのだろう…。

 本書には、そんな田房さんさえも驚いてしまうような“毒母”のエピソードがずらりと並ぶ。たとえば…

【ともこさん(37歳・OL)のケース】
 ともこさんの母親は何事もすべて「娘のせい」にする“毒母”。ともこさんが幼かった頃は、何をしてもまずビンタが基本。ともこさんのことを「生ゴミ」と呼ぶこともあったとか。挙句、ともこさんが病気にでもなろうものなら、「あんたが悪いから病気になるんだ」と毎日責め、薬も勝手に捨ててしまうという傍若無人っぷり。そんなともこさんは、ある雨の夜、居間にいる両親を「殺す」と思ってしまい、慌てて家出を決行。そのまま、6年会っていないそうだ。

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