小栗旬、向井理、藤木直人、山田孝之…豪華俳優人が演じる月9初の“時代劇”『信長協奏曲』って?

ダ・ヴィンチニュース / 2014年10月13日 5時50分

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『信長協奏曲』(石井あゆみ/小学館)

 歴史物が好きなわりには日本史に弱いと常々反省している。将軍の名前とか、歴史的事件の年号とか、めっきり弱い。そういえば、小中高とテスト前、歴史マンガで速攻一夜漬けなど試みたこともあったっけ。学級文庫に並ぶ類の歴史マンガはやたらと真面目で、吹きだしの中の字も多く結局「勉強」させられる感覚が強く、面白くなさは教科書とかわらなかったように記憶している。その点、昨今の歴史的題材を扱ったマンガのおもしろいこと! 自由な発想に驚かされることも多い。

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 映画にもなった『テルマエ・ロマエ』は、ローマ人を現代日本にトリップさせてお風呂好きな日本人を大いに喜ばせたが、この『信長協奏曲』はトリップする人物も、トリップ先もまったくのドメスティック。

 高校生のサブローが室町時代にタイムトリップし、その容貌が酷似していることから織田信長になりかわるという突拍子もない設定だ。そのあらすじや、本物の歴史に沿うのか、いやはやフィクションにどっぷりつかるのか、最初から読者はハラハラさせられっぱなし。史実と高校生の主人公がどこまで歩み寄れるのか、あまりに有名な歴史的人物ゆえ、作者の技量があちこちで問われることになる。

 サブローがなりかわった信長は思い切り高校生的発想で、周囲を「信長様はうつけになった」とどん引きさせる。政略結婚で一緒になった帰蝶は「でえと」という言葉を覚えるし、下々たちをまとめるのに「りいだぁ」を決めたり。桶狭間の戦いでは家臣に「よく食べて、よく寝といてね!」とだけ言い残し、寝てしまう。果たしてこれがどうやって、あの大勝利につながるのか、心配のあまりページをめくる手が早まる。

 美濃の斉藤道三の隠された過去の素晴らしいどんでん返しも素晴らしかったし、木下藤吉郎も怪しいキャラとして登場し目が離せない。高校生的発想でどうやって「天下をとる」ようになるのか。サブローの成長を信長にぴったりマッチさせて描くところが秀逸です。

 子供から大人まで楽しめること請け合いな作品。ドラマではどんな展開を見せてくれるのでしょうか。注目です。

文=ワイコブ

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