主役は折り紙のヨーダ! 米国発、今一番子どもが読むべき1冊の内容とは

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月7日 12時30分

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『オリガミ・ヨーダの研究レポート』(トム・アングルバーガー:著、相良倫子:訳/徳間書店)

「やってみるのではない、やるのだ。」「恐れはダークサイドにつながる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へつながる。」「学んだことを捨てるのだ。」「フォースと共にあらんことを!」。ジョージ・ルーカス監督作品「スター・ウォーズ」シリーズが長らく老若男女問わず、幅広い年代の人々に愛されるのは、個性的なキャラクター達が心に響く言葉の数々を届けてくれることに一因があるのだろう。特に身長66cmのジェダイマスター、ヨーダは、私たちに強烈なインパクトを残している。もしも、身近に彼が存在してくれたら、どんなに心強いことだろうか。いつも正しい道に導く言葉をくれるヨーダに会いたい。そんなことをいう子ども達もきっと多いに違いない。

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 アメリカの作家トム・アングルバーガー著、相良倫子訳の『オリガミ・ヨーダの研究レポート』は、タイトルの通り、『スター・ウォーズ』のヨーダにヒントを得て書かれた児童文学。この作品はアメリカで高い評価を受け、「ニューヨーク公共図書館が選ぶ子どもの本100冊」に入ったほか、ノースカロライナ・チルドレンズ・ブッグ賞をはじめ、たくさんの賞を受賞した、世界でシリーズ600万部という話題作だ。なにより子どもたちの人気も絶大。オリガミでできたヨーダの数々の予言はホンモノなのか。その真偽を確かめようとする子どもたちの姿を、アルグルバーガー氏は、いきいきと描き出している。

 舞台はアメリカのマクウォーリー学園。6年生のトミーはおかしな言動ばかりするクラスメイトのドワイトをもてあましていた。だが、ある日、ドワイトが折り紙で作ったヨーダの指人形が、クラスのあらゆる人の悩みを解決し始める。とはいえ、オリガミ・ヨーダを動かして話しているのは、あくまでドワイト。変わり者のドワイトが自分で考えて話しているのか。それとも、オリガミ・ヨーダがドワイトの口を借りて話しているのか。トミーはその真相に迫ろうとする。

 オリガミ・ヨーダを指にはめたドワイトにしても、主人公のトミーにしても、学園の中ではあまりイケてない男子たちだ。ドワイトはそんなことなど気にかけないが、トミーは自分にあまり自信を持てずにいる。トミーは同じ学園のサラに憧れを抱いているが、一歩を踏み出せないでいる。しかし、「気があるぞ、サラはお前に。大いにのう。」というヨーダの言葉を聞いて、トミーはサラに思いを打ち明けるべきか否か思い悩む。大切な初恋を成功させるためにも、恥をかかないためにも、オリガミ・ヨーダがホンモノなのか、ニセモノなのか、しっかりと見極めなくてはならないのだ。

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