岡田将生主演で映画化決定! 異能力の青年達が織りなすアクションストーリー

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月10日 18時0分

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『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1』(本多孝好:著、田島昭宇:イラスト/集英社)

 吐瀉物にまみれた終電の車両から解放され、ようやく地元の駅で深呼吸したというのに、外の空気はなぜだか酷く不味かった。淀んだ空気が恋しくすら感じる。もしかしたら、人間とは、長くいれば、そこが汚れていようがいまいが、その場の空気に自然と馴染もうとしてしまう生き物なのかもしれない。もし、そうだとしたら…。この物語に出てくる青年たちに救いはあるのか。「今日を生き延びるために動いているだけ」「十年後の世界のことは、十年後の世界の人が考えればいい。百年後だろうが、千年後だろうが。僕らはそう考えます」と言い切るその冷徹な姿に恐ろしさを覚えてしまう。

【画像あり】『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1』中面をチェック

 『ストレイヤーズ・クロニクル』は、『MOMENT』『WILL』などの著作で知られる本多孝好氏著のアクション巨編である。岡田将生主演で映画化も決定。ACT-1はそのシリーズ全3巻の第1巻。異能力を持つ4人の青年達が巻き込まれる事件はスリル満点だが、この本の魅力はそれだけではない。主人公は恐いくらいに冷静に自らの目的を果たそうとしていくが、時にこんな日々がいつまで続くのかと葛藤している。その感情の揺らぎに読み手もまた心揺さぶられる。

 秘密裏の実験により、運動能力、聴力、記憶力などに、特殊な力を有するようになった主人公の青年・昴は、政治家・渡瀬浩一郎の裏の仕事に関わっていた。驚異的なスピードで動くことができる隆二、遠距離の音を聞き分けることができる沙耶、一度見たものは全て記憶できる良介とともに、同じ施設で育った4人で働いているが、彼らが渡瀬の元で働くのは、仲間の亘を人質にとられているためだ。強い怒りを感じながら、昴たちは裏の仕事に従順に取り組まざるをえなかった。そんなある日、世間を騒がす殺人集団「アゲハ」を捕まえろと命じられるが、昴たちは、アゲハが自分たちと同じく実験体だったことを知る。昴たちはアゲハを捕まえることができるのか。また、亘を救い出し、渡瀬の魔の手から逃れることはできるのか。

 渡瀬浩一郎は自分の欲しいものを手にするためだったら手段を選ばない。昴たちのことも道具としか思っていないのだろう。いかに利用し、そして、捨て去るか。そればかりを考えている彼の姿に薄ら寒い思いがする。殺人集団「アゲハ」の存在もあまりにも不気味だ。人の目には止まらぬ早さで動き、ターゲットを殺していく。どうやらアゲハは自らの運命を呪い、その誕生に関係した人物を次々と殺害しているらしい。

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