劇団ひとりの独身時代はプライベートでもひとりだった!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月10日 18時0分

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『そのノブは心の扉』(劇団ひとり/文藝春秋)

「キスダービー」「駄目ナルシスト」「石原さん」「二文字」…
 まず始めに本書を読んで頭の中に残ったキーワードを羅列させて頂きましたが、これだけでもだいぶ興味をそそられるのではないでしょうか。

【画像あり】『そのノブは心の扉』中面をチェック

 『そのノブは心の扉』(劇団ひとり/文藝春秋)は、2006年8月から2008年11月までの間に『週刊文春』に掲載されていた劇団ひとりの連載を書籍化したエッセイ本で、当時30歳前後だった独身時代の彼がどのような日常生活を送っていたのかを知ることができる貴重な1冊。読んでいて意外だったのは彼が思ったよりもアクティブな人間だったことで、一人で富士山登頂に挑戦したり、乗馬や船舶の免許取得に挑戦したりと、実は芸風だけでなく日常生活も非常にアグレッシブだったのです。

 ただその中でも劇団ひとりらしさを感じられたのは「どこに行くにもひとりだった」ということ。なんと本書の中で「○○さんと行ってきました」というような記述は一行たりとも出てこないのです!

 これが「劇団ひとり」というキャラクターを強調するためにあえてしたことなのか、また様々な場所へ出掛けたことも、もしかしたらエッセイのネタ作りのためなのではとつい怪しんでしまいましたが、どのエピソードもツカミとオチの両方が効いていて面白く、その内そんなことはどうでもよくなってしまいました。

 個人的に一番好きなのは「キスダービー」のエピソードです。これは彼が警備員のアルバイトをしていた時に自身で考えたという「次に目の前を通った人とキスしているところを想像する」という遊びなのですが、これが後々「キス我慢選手権」に繋がっているんだろうなぁと笑いつつも感心させられるものがありました。

 芸人としての才能もある上に笑いの文才まであるなんてズルイ! キィークヤシイ! と思ってしまう1冊でした。皆さんもぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

 ちなみに私事で申し訳ないのですが、先日とあるエステ店に行ったところ、マッサージをしてくれた女性が中国人で、顔がひとりさんにあまりにもソックリでした。
 なぜだか涙が出そう…に…

・ストーリー★★★★
・設定★★★★★
・文章★★★★★
・心動かされ度★★★★
・笑っていとも! グランドフィナーレ思い出し度★★★★★

文=鎌形剛

ダ・ヴィンチニュース

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