そこそこ手抜き。家族みんなで幸せになるお気楽チン家事のススメ

ダ・ヴィンチニュース / 2014年11月27日 11時50分

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『お気楽マダムのハウスキーピングメソ​ッド 家族の健康と幸せをもたらす35の秘訣』(マダムフランソワーズ/でんでんむし出版)

 まずこの本のタイトル『お気楽マダムのハウスキーピングメソ​ッド』を見て真っ先に浮かんだのは、「フランスかどこかのお金持ちな外国人の有閑マダムが、お気楽におしゃれなハウツー本を書いたのだろう」という安易な推測。マダムなのだから、普段はきっと家事をしてくれる人を雇っているに違いない。自分で家事をやる時があっても、それは手抜きに違いなく、だからこそこんなタイトルになったのだろう。…そんなことまで想像しつつ。ところがどっこい、巻末を見ると、「マダムフランソワーズ」なる著者は、双子を含む四人の子育てをし、ホリスティックスクールを経営するという、どっしりと地に足のついた人らしい。しかも、フランス人ではなく、愛知県在住の日本人。よく見ると、「お気楽家事アドバイザー」という肩書きまでついている。

【画像あり】『お気楽マダムのハウスキーピングメソ​ッド』中面をチェック

 さらに、彼女は名前が想像させるようなモダンなマンションではなく、築30年の家に住み、子育て中には体調を崩しパニック症候群になってしまったという、いたって普通の人だという。そんな自分の過去の苦い経験を踏まえ、要所を押さえつつ「いかに手抜きをしながら楽しく家事をするか」という提案をしているのだ。

 衣食住の家事全般に渡るアドバイスをした本はたくさんあるが、この本が明らかに他と違うのは、まず「無理をしていない」ということ。「お気楽チンな生活術が家族の健康と幸せをもたらす秘密」という序章のタイトルが示すとおり、母であり妻である女性だけが家事を極端にがんばりすぎて心身の調子を崩し、家中が不幸になっていくよりも、そこそこ手を抜いてバランスを取り、家族みんなで幸せになってほしい、という気持ちが伺える。

 そしてもう一つ私が気に入ったのは、家事の中でナチュラルなものが多用されていること。アロマセラピーや食事指導なども教えているという著者らしく、化学製品の代わりに重曹やアロマオイルなどで手作りした洗剤を使用したり、家族のためになるべく化学調味料や食品添加物を避けて料理をすることを提案していたり、環境にも身体にも良いものを推奨している。

 本来、家事とはすべての人の生活に関わること。欧米のように、日本の男性も家事を半分ほどやってくれ…と言うのは無理な願いだろうが、せめてこの本の中に書かれているようなお気楽な家事のひとつや2つ、手伝ってくれてもいいのでは? がんばりすぎてしまう女性だけでなく、世の一般男性諸君(主夫やイクメンだけではなく)にも、ぜひ一読してほしい本である。

文=香川千穂

ダ・ヴィンチニュース

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