ギター素人のフジキューがPOPミュージックの名門校で首席卒業を目指す

ダ・ヴィンチニュース / 2014年12月8日 12時0分

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『フジキュー!!! ~Fuji Cue’s Music~』(田口囁一/講談社)

 漫画、映画、そして音楽など、衝撃的な未知との遭遇で自分の将来をあっさりかつ鮮やかに決めてしまう。思春期あるあるです。たとえば音楽なら、ひょんなことから今まで知らなかったジャンルと遭遇したり、ライブで生のサウンドを体験したりして、「自分も」と憧れをもってしまって。その時点で知識がなかったり、演奏ができなかったりしても関係ない。夢は、そんな当たって砕けろの破壊的なパワーを与えてくれます。

【画像あり】『フジキュー!!! ~Fuji Cue’s Music~』中面をチェック

 『フジキュー!!! ~Fuji Cue’s Music~』は、主人公のフジキューこと不死原求(ふじわらもとむ)が、憧れのバンドにメンバーとして入れてもらうために、POPミュージック界最高峰の養成高等学校「国立音楽アカデミー」(通称JAM)で首席卒業を目指す物語。フジキューは音楽の素人ですが、スターへの登竜門である名門のJAMに、なぜか奇跡的に入試ブービー(合格者順位が下から2番目)で合格してしまいます。しかし、ギターを初めて2か月の彼に、入学早々、「ユニットでライブをする」という最大のピンチが。しかも、学校の指定で、ペアは合格者順位最下位の女の子。

 強運と持ち前のポジティブシンキング、そして音楽を本当に愛する心で、フジキューが次々と困難をぶち破っていくのが爽快です。1巻は、ベースやドラムといったメンバー探しがRPGの仲間集めのようで、ワクワク感が止まりません。高いポテンシャルを秘めているにもかかわらず、かせを背負っている個性的なメンバーたちが自分を発揮できるようになるのは、やはり長所を生かし短所を補え合えるバンドという形だから。全編アップテンポなノリで、ページをめくる手の動きもじつに軽快。幅広く子どもから若者まで、夢を追いかける人たちに読んでいただきたいタイトルです。

文=ルートつつみ

ダ・ヴィンチニュース

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