新シリーズ第2弾『GOSICK BLUE』は伝説の名探偵コンビが完全復活! 少女は女王を倒して新世界で居場所を手に入れる

ダ・ヴィンチニュース / 2014年12月16日 12時0分

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『GOSICK BLUE』(桜庭一樹/KADOKAWA 角川書店)

 昨年クリスマスの華麗な復活劇から1年。天才的頭脳を持ちながらもどこか歪な闇を抱えた美少女ヴィクトリカと、彼女を支える素直で心優しき相棒・一弥の名探偵コンビが再び帰ってきた。

【画像あり】『GOSICK BLUE』著者インタビュー

 当初はライトノベルレーベルから刊行されていたが途中で角川文庫に移籍、幅広い読者層を獲得し、足掛け9年にわたり愛された「GOSICK」シリーズ。2011年に完結の旧シリーズではヨーロッパを舞台にしたゴシック・ホラー色濃厚な世界観が魅力だったが、昨冬刊行された『GOSICK RED』では舞台を1930年代のニューヨークへ移し、探偵社の看板を掲げるヴィクトリカと新聞記者見習いとなった一弥がマフィア連続殺人事件の謎に挑んだ。

「『RED』はすでにニューヨークに移り住んで数カ月後のヴィクトリカと一弥がどういう生活をしているかを書いたのですが、旧シリーズをずっと読んでくださっている方なら二人がどんな風にニューヨークに移り住んで、住む所や仕事、友達といった新しく生きる場所を見つけていったのか、その大変さも一緒に体験できると楽しいかもしれないね、という話を編集者としていて。もともと新シリーズに関しては時系列順に書くとも決めていなかったし、『RED』を書き終えた後に、少し時間を遡らせてアメリカ到着直後の二人の姿を書いてから次に進みたいな、という気持ちが湧いてきました」

 新旧シリーズをより強く繋ぐピースとして。新シリーズ2作目となる本書『GOSICK BLUE』はこうして誕生した。ウェルカム・トゥ・アメリカ、ブルーの大海原を渡って新世界へようこそ。ヴィクトリカも一弥も、そしてもちろん読者も。
 

■王を倒す王子は悪になる では少女が倒すべき相手は?

 家族と決別し、生まれ育った土地を捨てて移民船に乗り込んだヴィクトリカと一弥。『BLUE』は地と血の繋がりを断ち切った二人が、新大陸に上陸した最初の一日の物語だ。

「古典やシェイクスピアの劇でも“父殺し”の話ってたくさんありますよね。王子が王様である父を倒して王、すなわち大人になるっていう。それは子どもが大人になる過程での象徴でもあるんですが、ヴィクトリカと一弥が新大陸で新しい生活を始めるためには、やっぱり大きな危険を乗り越えるようなミッションをクリアしないと、本当の意味で新大陸に入ることができないんじゃないかと思って。今までは一弥が男の子として一生懸命戦ってきたけど、今回は古典劇でいうところの王子の役目をヴィクトリカに担わせたかった。じゃあ息子が父を倒すのなら、女の子であるヴィクトリカは誰を倒せばいいのだろう。そう考えていくうちに、新大陸の女王的存在を倒すことで居場所を得る、という今回のひとつの軸がじわじわ見えてきました」

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