『妖怪ウォッチ』で騒ぐ子供も黙る!? 本気の妖怪本ランキング

ダ・ヴィンチニュース / 2014年12月26日 12時30分

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『帝都物語[Kindle版]』

 今、間違いなく一番ホットなワードの一つである『妖怪ウォッチ』。ゲームから始まり、おもちゃ、アニメ、マンガ、本と、かつてのポケモンをも圧倒する勢いで売れ続けるモンスターコンテンツだ。アニメの主題歌を歌うキング・クリームソーダと、エンディングテーマを歌うDream5が紅白歌合戦に出演することも決定するなど、もはや誰にも止められない。

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が、しかし。

 ジバニャンにキャッキャと騒いでいる小さい子供たちを見ていると、少々妖怪をナメ過ぎなのでは、という思いに駆られるのは私だけだろうか。思えばかつてのテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』などは、『ドラえもん』を観るときのような気分でいると、その子供にも手加減しないおどろおどろしさに、戦慄させられたものである(歳がバレそうだが)。

 『妖怪ウォッチ』の人気によって、子供たちがむやみに「妖怪=友達」みたいな意識を持ってしまうと、いざ妖怪に遭遇したとき、大変な目に遭わないとも限らない。

 そこでここでは、今一度妖怪の恐ろしさを思い出してもらうべく、『妖怪ウォッチ』好きの子どもが3DSを取り落として泣きわめくような、マジな妖怪本を紹介しよう。

 選者は、老舗妖怪サークル「隠れ里」の「ふしぎあん」さん。妖怪のプロフェッショナルとしての言葉を伺う。

【1位】
日常風景が恐怖の源に……!?
『帝都物語』(荒俣宏)
今更くどくど説明するまでもないが、その後の小説や漫画、映画、ゲームなどにも大きな影響を与えているので、まずは基礎知識として抑えておきたい作品である。ただし、本作には妖怪そのものは登場しない。しかしながら随所に 散りばめられた風水や陰陽道、博物学や神秘学などの知識は妖怪を知る上で重要なキーワードになるものばかり。直接的なグロい描写は少ないので怖さはそれ程感じないかもしれないが、最後まで読み終えた後は今まで気にしていなかった日常の風景すべてが何か意味ありげに見えてしまうであろう。

【2位】
「地縛霊」を世に浸透させた恐るべき書
『恐怖新聞』(つのだじろう)
恐怖新聞が妖怪本?と、思われる方もいるであろう。確かに悪魔やUFOなどは登場するものの、河童や天狗などは登場しない(牛頭・馬頭や死神は登場する)。しかしながら随所に見られる小ネタの数々は、その来歴を遡ると浄瑠璃や歌舞伎などの古典芸能にたどり着く。また、いわゆる妖怪事典に掲載されている江戸時代の随筆から引用された妖怪譚も、巧みに取り入れられている。そして生前の姿とは似つかぬ程に変容した霊体のデザインは妖怪そのものであり、何より特筆すべきはこの作品が「地縛霊」という言葉を一般に浸透させた点であろう。

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