生みの親が語る「ジバニャン」誕生秘話 『妖怪ウォッチ』キャラクターデザイナー長野拓造さんインタビュー【前編】

ダ・ヴィンチニュース / 2014年12月28日 11時30分

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▲2013年に発売されるやまたたく間に大人気となった『妖怪ウォッチ』

 今年、もっともブレイクしたキャラクターは、問答無用に「ジバニャン」だろう。ご存じ『妖怪ウォッチ』で成仏にできずにさまよう地縛霊である。そのかわいらしさから、子どものみならず、大人のハートまでわしづかみにしている。

【画像あり】『妖怪ウォッチ』キャラクターデザイナー長野拓造さんインタビュー【前編】

 このキャラクターをデザインしたのは、レベルファイブの長野拓造さん。ゲーム企画が立ち上がった当初から、制作に携わっている。このメガヒット作品はいったいどのように生まれたのだろうか。今回特別にインタビューに応じてくれた。長野さん、教えてウィッス!


▲ゲーム・アニメ・マンガなど様々なメディアで大人気の『妖怪ウォッチ』

>>【後編】長野さんが伝授「ジバニャンの描き方」! 耳欠け腹巻きがあればOK
http://ddnavi.com/news/220628/


■箇条書きの企画書から始まった

「僕が『妖怪ウォッチ』にかかわったのは、今から約4年前。当社の日野晃博(レベルファイブ社長・同作クリエイティブプロデューサー)が、企画書を持ってきてからです。
 登場人物が箇条書きで書いてあり、妖怪ウォッチがどんな役割を果たすのか、など簡単な内容が書いてありました」(長野さん、以下同)

 ゲームの構造は、日野さんの頭のなかで既に固まっていたという。そこで、長野さんはゲームの世界観をビジュアルで表現する役割を担った。まず登場人物の造形である。もちろん最初から今のようなスタイルだったわけではない。

「“妖怪”がテーマなので、古い時代設定だと思っていました。僕がイメージしていたのは、昔から伝わる妖怪です。そのため、昭和な雰囲気を出しつつ、でも『ゲゲゲの鬼太郎』まで怖くなく。でも、藤子不二雄A先生の『笑ゥせぇるすまん』的なブラックさも要求されていました」


■怨念たっぷりの化け猫がジバニャン!?

 その結果、まず出来上がったのが、体が今より大きく、ブラックな雰囲気のジバニャンだったという。

「ジバニャンは地縛霊。だからかなりの怨念を残していったのではないかと考えたのです。耳を削って事故にあったことを表現したり、猫の執念深さを表すために、シッポは二本にし、そして顔は火の玉模様。
 あと、昭和のイメージが頭にあったので、腹巻きを付けました。僕は『男はつらいよ』の寅さんが好きで、かつ造形的にもひと癖付けたかったからです。だから僕のなかでは、腹巻きに手を突っ込むオッサン像を勝手につくっていました」

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