商品レビューの Quora 目指す、アプリ「マッセ」の挑戦

DIGIDAY[日本版] / 2019年6月11日 11時50分

元Jet.comの2人のマネージャーは、買い物客は長々としたAmazonのレビューを吟味するのに嫌気がさしているに違いないと考えていた。そこで彼女らは、知恵袋的なサイトのQuora(クオーラ)のような、商品レビューサイトを構築しようとしている。

マッセ(Masse)は、サンフランシスコに拠点を置くベンチャーキャピタルのマヴェロン(Maveron)から350万ドル(約3.8億円)の資金提供を受けて2018年11月に設立され、現在は2万5000人のユーザーを抱えている。共同創設者のエリザベス・シャファー氏とリジー・ブロッコフ氏によると、Jetで働いていたころに聞いた顧客の意見のひとつとして、オンラインでのレビューの信憑性が下がっている、というものがあったという。

彼らは5スターのレビューは出来すぎだと疑い、SNSでインフルエンサーを使った販売促進を行なっている企業をますます信じられなくなっていた。そのインフルエンサーにどれぐらいの謝礼がブランドからあったかなど知る由もなく、そもそもその商品を使っていたかどうかも疑わしいと感じていたのだ。

「商品レビュー界のQuora」

「eコマースの台頭により、オンラインで買えるものが非常に多くなった。だが、全体として、まだまだキュレーションが足りていない」とシャファー氏は語る。そして、顧客の言葉を引用して、「雑音を払いのける」ことが難しいと、付け加えた。

シャファー氏とブロッコフ氏は、自らが「商品レビュー界のQuora」と呼ぶアプリを立ち上げた。そこで、ユーザーは「普段好んで使う口紅の色は?」とか、「いつも使っているクリーンビューティ商品は?」といった質問を投げかける。そして、そのコミュニティのほかのユーザーが、おすすめの商品を教えてくれるのだ。

マッセは300万もの商品カタログを持っており、ユーザーがマッセのおすすめから商品を購入した際に、リテーラーからアフィリエイト料をもらうことで収益を得ている。シャファー氏は、マッセが信頼の置けるレビューサイトであるという価値命題を得られていることを考えても、さらなる歳入源として広告を検討するつもりはないようだ。

信頼できるレビューのために

マッセをスポンサーによる書き込みがない場所に保つため、ユーザーはマッセに登録する際にはコミュニティ規約への同意が求められる。そこでは、そのほかの条項と並んで、商品をおすすめすることで金銭を受け取らない、と誓うことになる。

だが、プラットフォームが小さければ小さいほど、ルールを破る者を見つけるのは簡単だ。この力を持ち続けられることを保証するため、マッセはプラットフォームが大きくなっても、レビューを書く人が誠実であるということを示す必要があるだろう。これは、こうした嘘のレビューを書く者をなくすために、何年にも渡ってさまざまな取り組みを行なっているAmazonを見ればわかることだ。

Anna Hensel(原文 / 訳:Conyac)

 

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