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プラスチックのマテリアルリサイクル技術確立に向け共同研究を開始

Digital PR Platform / 2024年11月29日 11時0分




[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2681/100024/600_476_2024112815320367480e633da80.jpg




図1. ESBにより接合されたポリエチレンとポリプロピレン(左)とそのイメージ図(右)




[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2681/100024/600_417_202411280550396747861fe0ade.jpg


図2. 研究チーム構成と役割分担


 本プロジェクトは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営する、2024年度戦略的創造研究推進事業(CREST)の研究領域「材料創製および循環プロセスの革新的融合基盤技術の創出とその学理構築」において採択されました。
研究テーマ:「ポリオレフィン循環社会のための界面強靭化技術の開発」
研究代表者:東北大学 多元物質科学研究所 教授 陣内浩司
研究期間:2024年10月1日~2030年3月31日

 東北大学がポリオレフィンのナノレベルでの電子顕微鏡観察により結合が強靭化する原因を「観る」、産総研はESBがポリオフィレンの界面に接着する理由を分子構造から解析する「解く」、滋賀県立大学がESBを最適に使いこなし、ブリヂストンが最適な性質のESBを合成する「操る」役割を担います。この「観る」「解く」「操る」のサイクルを回し互いにフィードバックし合うことで、繰り返しマテリアルリサイクルができる新しい資源循環型ポリオレフィン材料の開発指針の確立を目指します。

【用語説明】
注1. ポリオレフィン:プラスチックの一種で、毒性がなく耐久性に優れ、軽量かつ安価で、加工しやすいなど多くの特性があることから、幅広い用途に用いられている。ポリエチレンやポリプロピレンなどがある。
注2. 廃プラスチックのリサイクル状況については下記を参照。
2022年廃プラスチック総排出量は823万t、有効利用率は87% 「プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況(マテリアルフロー図)」を公表 |プラスチック情報局|一般社団法人 プラスチック循環利用協会(https://www.pwmi.or.jp/column/column-2358/

注3. ブリヂストンが世界で初めて開発に成功した新素材で、構成成分であるエチレン・スチレン・ブタジエンの頭文字を取ったもの。エチレンの汎用性を生かしつつ、スチレンとブタジエンを組み合わせることにより高強度と高弾性、優れた耐突刺性、簡易・自己修復性、異種材料との高い接着性など多くの機能を持つ。また環境負荷物質の低減にも寄与する高付加価値な素材であり、その独創性と波及効果が評価され2024年度高分子学会技術賞も受賞。
高分子学会技術賞|公益社団法人 高分子学会(https://www.spsj.or.jp/activity/activity_431.html





本件に関するお問合わせ先
(研究に関すること)
東北大学多元物質科学研究所
教授 陣内 浩司(じんない ひろし)
TEL: 022-217-5329
Email: hiroshi.jinnai.d4@tohoku.ac.jp

(報道に関すること)
東北大学多元物質科学研究所 広報情報室
TEL: 022-217-5198
Email: press.tagen@grp.tohoku.ac.jp

産業技術総合研究所
TEL: 029-862-6216
Email: hodo-ml@aist.go.jp

滋賀県立大学 経営企画課
TEL: 0749-28-8506
Email: keiei_kikaku@office.usp.ac.jp

株式会社ブリヂストン 国内広報部
TEL: 03-6836-3333


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