アストンマーティンVALHALLA 究極のドライバーズ・スーパーカー

始動時のValhallaのデフォルトはスポーツ・モードですが、ドライバーは手動でピュアEV、スポーツプラス、レースのいずれかのドライブモードを選択することが可能です。各モードは、パワートレイン（トルクベクタリングやハイブリッドシステムの統合を含む）、サスペンションの硬さ、アクティブ・エアロ、ステアリング・キャリブレーションの設定が異なり、それぞれ特徴ある走行特性を実現します。ピュアEV・モードでは、フロント・アクスルのモーターのみで駆動し、航続距離は14km、最高速度は140km/h（80mph）に制限されています。

4つのドライブモードを事前設定で用意していて、ドライバーはセンタースタックにあるロータリースイッチで自由にモードを選択できます。この触覚的な操作は、ドライバーと車の一体感を最大限に高めます。各ドライブモードはそれぞれ明確な意図をもってキャリブレーションされており、ドライバーは差別化された走行体験を楽しむことができます。静かに始動するピュアEV・モードは、お客さまに旅の始まりと終わりに利用いただくことを想定しています。バッテリー残量が少なくなると、Valhallaは自動的にスポーツ・モードに切り替わります。スポーツ・モードでは、4.0リッター・ツインターボV8エンジンが作動し、電動フロント・アクスルによる瞬時のトルクと、V8エンジンの圧倒的なパワーを組み合わせたハイブリッドスーパーカーの走行性能を実現します。スポーツプラス・モードは、公道でのダイナミックなスリルを最大限に引き出します。レース・モードは、究極のパフォーマンスを追求し、サーキット走行を念頭に置いて、アクティブ・エアロダイナミクスがフルに活用されます。

ピュアEV、スポーツ、スポーツプラス・モードでは、アクティブ・リアウイングは格納されたままで、Valhallaのエレガントなシルエットが保たれます。レース・モードでは、リアのTウイングが強力な油圧ラムによって255mm持ち上げられ、最大限のダウンフォースを生み出します。Valhallaのフロント・アクスルの前方には、特徴的なアクティブ・リアウイングと連動するアクティブ・フロントウイングが隠されています。このコンポーネントは、レース・モードでの空力制御において重要な役割を果たします。革新的な技術を採用したアクティブ・フロントウイングは、単一のメカニズムで複数の表面にわたる空気の流れを制御・管理できる設計です。デフォルトではドラッグを最小限に抑える位置に設定されていますが、レース・モードを選択すると、フロントウイングはダウンフォースを最大化するモードに切り替わり、フルレンジで動作します。また、車両が不要なダウンフォースを逃がす必要があると判断した場合には、自動的にDRS（ドラッグリダクションシステム）が作動します。レース・モードでのブレーキング時には、リアウイングは主にエアブレーキとして機能し、アクティブ・フロントウイングと連携して圧力のバランスを調整します。これにより、優れたブレーキング性能を発揮しつつ、最適な安定性を確保します。