美しき連続殺人犯を演じた新星ロレンソ・フェロ 難役に挑んだ日々と今後の夢を語る

映画.com / 2019年8月18日 12時0分

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 [映画.com ニュース] 美しき連続殺人犯のはかない青春と破滅を描いた映画「永遠に僕のもの」が、8月16日から公開となる。“南米のディカプリオ”や“ポストティモシー・シャラメ”など華々しい異名を持ち、本作で鮮烈な銀幕デビューを飾ったアルゼンチンの新星ロレンソ・フェロに、出演の経緯や役づくり、そして今後の夢について話を聞いた。(取材・文/編集部、写真/江藤海彦)

 スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルがプロデュースを担い、アルゼンチンで大ヒットを記録した本作。17歳の美少年カルリートス(フェロ)は、幼い頃から窃盗などの悪事に手を染めてきた。ある日、転校先の新しい学校で、荒々しい魅力を放つラモン(チノ・ダリン)と出会う。ラモンに強く惹かれたカルリートスは、2人でチームを組み、新しい遊びに熱狂するように犯罪を重ねていく。しかし、楽しくも狂った日々は、思わぬ形で終わりを迎えようとしていた。

 主人公のモデルとなったのは、17歳から相棒とともに窃盗を重ね、わずか数年で12人以上を殺害した実在の人物カルロス・エディアルド・ロブレド・プッチ。凶悪な犯罪行為だけではなく、「ブラック・エンジェル」「死の天使」と評されたほどの美貌でも世間の注目を集めた。映画化に当たり最も重要なカギとなるのが、カルリートスを演じられる俳優の発掘だった。フェロはオーディション応募のきっかけとなったのは、自身の父親だったと明かす。

 「父の日に撮った写真が、ある雑誌に掲載されて、映画のプロデューサーの1人が父に連絡してくれたんです。僕は父からのメールを見て、1週間後にオーディションに行きました。『何が起こるか、試しに行ってみよう』という気持ちでした。別に緊張もしていなかったし、『この役を絶対に勝ち取ろう』という気もありませんでした(笑)」

 好奇心に突き動かされて参加したオーディションで、フェロは1000人の中から主役の座を射止めた。天使のように愛らしい容姿に、はかり知れない狂気と誰にも理解されないという絶対的な孤独を秘めている難役と向き合ったフェロは、ベースとなった犯罪者プッチをコピーするのではなく、オリジナルのキャラクターを立ち上げるというアプローチで、役づくりに取り組んだという。

 「オルテガ監督と演出コーチと一緒に、1週間ほぼ毎日のようにリハーサルをしました。カメラチェックをしながら『これはカルリートスだね』『これはカルリートスじゃないね、使えないね』という感じで(表情や仕草を)試して、長い時間をかけて作り上げていきました」

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