池松壮亮、「宮本から君へ」で共演したピエール瀧への複雑な胸中吐き出す

映画.com / 2019年8月22日 22時43分

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それぞれの思いを語った池松壮亮ら

 [映画.com ニュース] 俳優の池松壮亮が8月22日、都内で行われた主演作「宮本から君へ」の完成披露上映会に出席。本作で共演した後、麻薬取締法違反の容疑で逮捕、起訴されたピエール瀧に対する複雑な胸中を語りつくした。

 舞台挨拶の冒頭、“ひと言挨拶”を求められた池松は「何かにとりつかれているのか、逆境に次ぐ逆境で、(公開まで)笑けてくるほど時間がかかった」と語ると、そのまま一息つき「いろんなことがありまして……。ピエールさんが、ああいうことになり、何ですかね。何を言うべきなのか、言わないべきなのか。時間が解決というのも違うと思うし、かといって事なかれも違うし。ひとつだけ言えるのは、共演者として一番近くで見ていたピエールさんの目は本気でした。この作品にとんでもない力を注いでくれたと思っています」と思いを吐き出した。

 そして「現場での日々は事実に変わりないですし、かといって、ピエールさんが間違ったことをやったことにも変わりがなく。どちらも変わりはないんですけど、いろんな人たちがリスクをとって、こうやって公開される運びになったことを報告したいと思います」と客席にメッセージ。ピエールに対しては「わたしたちは人を罰する力を持つのであれば、それと同じくらい、それ以上に、人を許す力が必要だと。個人的な見解ですけど、何とか立ち上がって、映画の現場で会えることを今も願っています」と復帰へのエールを送った。

 舞台挨拶には池松をはじめ、ヒロインを演じる蒼井優、共演する井浦新、一ノ瀬ワタル、原作者で主人公・宮本の父親役で出演もしている新井英樹氏、真利子哲也監督が登壇した。池松の挨拶を受けて、蒼井は「ピエールさんにひとつ言えることがあるとすれば、わたしたちは、これからも映画を作り続けるので……。何でしょうね、待っているとも言えませんし、お互いの人生が交差するときが来れば。うーん、難しいな」と言葉を選びながら、ピエールへの思いを語っていた。

 原作は1990~94年に講談社「モーニング」で連載されていた同名漫画(全4巻)を映画化。2018年4月から放送されたドラマ版では、原作の前半を映像化。映画では、後半部分をベースに物語が繰り広げられる。文具メーカーの新人営業マンで、恋にも仕事にも不器用な宮本浩が、ヒロイン・中野靖子との究極の愛の試練を克服し、成長していく姿を描く。

 真利子監督は「いろいろあって、あったけれども、その度、皆さんが力を出して乗り切ってくださり、ようやくここまで来ました。全員野球の気持ちで挑み、客観的に見てもすごい映画になった」と感無量の面持ち。原作者の新井氏も「ここまで来るには、言えない大変なこともあった」としみじみ語り、「映画の池松くんは、原作者の僕が『もうやめてくれ』と言いたくなるほどの宮本っぷりでした」と太鼓判。池松は「光栄ですね」と誇らしげだった。

 「宮本から君へ」は9月27日から全国公開。R15+指定。

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