山崎貴監督&広瀬すずが体現してみせた「ルパン三世」へのリスペクト

映画.com / 2019年12月8日 11時0分

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 [映画.com ニュース] 1967年、コミックの連載がスタートし、今もなお愛される「ルパン三世」。今年4月に亡くなった原作者のモンキー・パンチ氏が悲願だった3DCGアニメで製作されたのが「ルパン三世 THE FIRST」だ。日本のVFXの第一人者で、「STAND BY ME ドラえもん」も手掛けた山崎貴監督と、宮崎駿監督による名作「カリオストロの城」のクラリスを彷彿させる新ヒロイン、レティシアに抜てきされた広瀬すずが「ルパン三世」への思いを語った。(取材・文/平辻哲也、写真/間庭裕基)

 2人は大の「ルパン三世」ファン。長野県松本市出身の山崎監督は「僕は小さい時に横浜の親戚の家に遊びに行き、『ルパン三世』の峰不二子のお色気シーンを見て、『都会って、恐ろしいな、すごいな』と思ったんです(笑)。その後、地元でもテレビが見られるようになって、『カリオストロの城』をテレビの放送で見たら、とても面白かった。うちの車は(ルパンの愛車と同じ)黄色いフィアットなんです。実際は奥さんのものですけどね」と笑う。広瀬は「小さい頃からずっと見ていました。 世代を関係なくして、みんなが好きな作品なので、私なんかが入っていっていいのかなと思いました」と話す。

 「THE FIRST」と命名された本作は、新時代の“ルパン三世”第1弾となるべき記念すべき3DCGアニメ。初代ルパンが唯一盗むことに失敗した秘宝「ブレッソン・ダイアリー」をめぐって、ルパン(栗田貫一)が考古学を愛するレティシア(広瀬)とともに協力して謎解きに挑むというストーリーだ。これまでの「ルパン三世」シリーズは、色々な時代設定がなされているが、ナチスの残党が暗躍するパリ、メキシコ、ブラジルが舞台になっている。

 「ルパン三世は“センス・オブ・ワンダー”の世界が似合うと思うんですよ。分かりやすい部分でいうと、(ブレッソン・ダイアリーのし掛けにもなっている)歯車です。ルパンの時代設定は割と自由なんで、まだロマンの残っている60年代後半に設定しました。内容は『カリオストロの城』から一生懸命逃げ出そうとはしたんですけども、好きすぎてそこは逃げ切れなかった(笑)。ルパンが、閉じ込められているヒロインを助けるというのもそうなんですけども、自分が手掛ける1つ目の作品なので、そこは好きな世界で埋めさせていただこうと思った」と話す。

 「カリオストロの城」のクラリスともイメージが重なるヒロインのレティシア役には早い段階から広瀬を想定していた。山崎監督は「僕が一方的にお願いしようと思っていて、スタッフには『絶対やってくれるよ』なんて、軽く言っていたんですけど、『そんなの無理!』と断られたら、どうしようと思っていました。 本当にやってもらってホッとした」と笑うと、「よかったです。(ルパンの世界に入ることは)想像がつかないというか、完成された今も違和感しかないんです。よくアニメーションの声をやった方が、『子どもにも自慢できる』というけれども、そういう作品に自分が出られたんだと思いました」と振り返る。

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