ロベール・ブレッソンの傑作「バルタザールどこへ行く」「少女ムシェット」10月30日公開決定

映画.com / 2020年9月12日 7時0分

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「少女ムシェット」 (C)1967 Argos Films - Parc Films

 [映画.com ニュース]巨匠ロベール・ブレッソンの手掛けた「バルタザールどこへ行く」「少女ムシェット」(4Kリストア・デジタルリマスター版)が、10月30日から、東京・新宿シネマカリテほか全国順次公開することが決定。あわせて、各作のポスタービジュアル、チラシビジュアルもお披露目された。

 「バルタザールどこへ行く」は、ブレッソン監督が長年映画化を望んだ「聖なるロバ“バルタザール”」をめぐる現代の寓話。ドストエフスキーの長編小説「白痴」の挿話から着想を受け、1匹のロバと少女マリーとの数奇な運命を描き出している。

 純粋さから悪の道へと堕ちていく少女マリーを演じているのは、当時17歳のアンヌ・ビアゼムスキー。その後「中国女」など、ジャン・リュック・ゴダール作品に出演することになるビアゼムスキーにとって、初の映画出演作となった。第27回ベネチア国際映画祭審査員特別表彰をはじめ、数々の映画賞を受賞。いまも多くの映画人を魅了し続ける、映画史に残る傑作だ。

 「少女ムシェット」は、イングマール・ベルイマン、アンドレイ・タルコフスキー、ジム・ジャームッシュといった映画監督たちを魅了した、ブレッソン監督の問題作にして伝説の一作。「バルタザールどこにへ行く」の直後に手がけた長編8作目にあたり、カトリックの作家ジョルジュ・ベルナノスの小説を原作に、孤独で哀れな少女の運命を描き出している。

 ブレッソン監督は、これ以上ない厳格なフレーミングと、俳優たちの演技を最小限に抑制することにより、欺瞞に満ち、冷酷さを隠し持つ現実世界を活写。絶望の淵にたちながらも反抗心を秘めた少女ムシェットを演じたのは、この映画のために抜てきされたナディーヌ・ノルティエ。鮮烈な印象を残すラストシーンは、映画史に残る名場面として語り継がれている。

 「バルタザールどこへ行く」「少女ムシェット」は、10月30日から新宿シネマカリテほか全国順次公開。一部の劇場を除き、4Kリストア・デジタルリマスター版から変換された2K上映となる。

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