Netflixに負けない話題の新作が続々配信中!Amazonオリジナル映画の逆襲が始まった

映画.com / 2021年1月17日 15時0分

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「星の王子ニューヨークへ行く2」 (C)Images courtesy of Amazon Studios

 映画評論家・プロデューサーの江戸木純氏が、今や商業的にも批評的にも絶対に無視できない存在となった配信映像作品にスポットを当ててご紹介します!

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 ロン・ハワード監督の「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」、デヴィッド・フィンチャー監督の「Mank マンク」、メリル・ストリープとニコール・キッドマン共演のミュージカル「ザ・プロム」、ジョージ・クルーニー監督&主演の「ミッドナイト・スカイ」など、2020年末、Netflixのオリジナル映画は注目の話題作が数多く配信された。しかし、それらの作品は“単館公開”どころか、かなりの数の劇場でも公開されている。有名スターや監督などのネームバリューがあり、作品によっては一般の劇場公開作以上にテレビスポットをはじめ宣伝広告費を大量に使うNetflixの大作は、映画館にとっても貴重な上映作品になりつつある。

 その一方、アマゾン・スタジオのオリジナル映画は、「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」や「サスペリア」「ピータールー マンチェスターの悲劇」など、当初劇場上映権やDVD化権などを切り売りして先行公開を優先するなど、独占配信をあまり前面に押し出していなかった。しかし、コロナ禍で劇場公開が困難になったこともあってか、昨年の初夏あたりから配信に力を入れる方針に舵を切ったようで、月2、3本程度コンスタントに新作を発表するようになってきている。そして、そのなかには非常にクオリティの高い作品も多く含まれている。しかし、残念ながらアマゾンはNetflixのように個々の作品の広告宣伝にあまり力を入れていないため、情報量は少なく、まだ一部の作品以外一般的には広く認知されるまでには至っていないのが現状だ。

 2020年もっとも話題になったアマゾン・スタジオのオリジナル映画といえば、サーシャ・バロン・コーエン主演の「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」だろう。

 有名作品の続編ということもあり、すでに様々な媒体に取り上げられ、語られているが、同作は、昨年の9月にアマゾン・スタジオが買取り、10月23日から急きょ世界独占配信した。大ヒットした前作以上に過激で挑戦的、しかも新型コロナネタまで盛り込んで極めてタイムリーな猛毒の笑いの数々で攻めに攻めており、2020年もっとも重要な映画の1本ともいえる大傑作だった。世界同時公開という配信の持ち味との相性も含め、私は昨年のベストテン・アンケートで、迷うことなくこの作品を1位に選んだ。

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