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「ユージーンの映画ではなく、水俣の方々の物語」ジョニー・デップ製作・主演作「MINAMATA ミナマタ」監督に聞く

映画.com / 2021年9月23日 10時0分

写真

(C)2020 MINAMATA FILM, LLC (C)Larry Horricks

 ジョニー・デップが製作・主演を務め、水俣病の存在を世界に伝えた写真家ユージン・スミスと妻のアイリーン・美緒子・スミスの写真集「MINAMATA」を題材に描いた伝記ドラマ「MINAMATA ミナマタ」が公開された。ビル・ナイが共演し、日本からは真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子らが参加。米国人写真家の目を通し、水俣という日本の一地域で起きた公害問題を人間の良心を描く劇映画として語り、観客に現在の世界の環境問題にまで目を向けさせる、強い意思を持った作品だ。アンドリュー・レビタス監督にオンラインで話を聞いた。

――米国人のあなたや国際的なスター俳優であるジョニー・デップが、日本の公害問題というデリケートな題材を扱うことに恐れや不安はありませんでしたか?

 歴史的な事件であり、今もなお問題が続いている複雑な題材です。つらい出来事を扱ってはいますが、私は初めてジョニーに会った時から完成まで、映画製作という面ではとても喜びにあふれる体験でした。ジョニーと話をした時から、我々のゴール、どのような作品を作りたいのかという意図が完全に一致していたからです。そして、その後かかわって下さったスタッフやキャストの方々とビジョンを分かち合い、皆が心の深いところからこの物語を大切にし、情熱を持って取り組んだ作品でした。現場で日を追うごとに、魂の飛翔、レベルアップするような感覚を味わいました。作品にかかわった全員がこの映画を作れることを光栄に思い、恐れや不安ではない気持ちで臨んでいました。

――ユージン・スミスという実在の人物を描いた作品です。この物語において彼をどのようなキャラクターとして構築していったのですか? 演じたジョニー・デップが脚本に意見を述べたりすることはあったのでしょうか?

 運良くユージーンの当時の妻であるアイリーン・美緒子さんと長い時間を過ごすことができ、信頼関係を構築し、彼女の人生経験、そしてユージーンについて自由に多くのことを話してもらいました。そのほかのユージーンに近しい人に会い、話を聞きました。彼についての写真や動画、彼が書いたもの、あるいは彼について書かれたものもたくさん残っていました。アリゾナにある資料館では、ユージーンのネガやコンタクトシートを見ることができました。彼が写真家としてどんな写真を選んだのか、我々はそれを完成した作品として目にするわけですが、残されたコンタクトシートによって、彼の仕事の進め方、作品の選び方、対象へのアプローチを知ることで、空白を埋めることができました。

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