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世界中を震撼させたグラミー賞はく奪 口パクをしていたアーティスト本人が語る“驚きの真相”とは?【NY発コラム】

映画.com / 2023年11月1日 10時0分

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 1990年、アメリカ音楽業界だけでなく、世界中を震撼させた出来事が起きた。当時、世界中を席巻していた「Milli Vanilli(ミリ・ヴァニリ)」(ファブリス・モーヴァンとロブ・ピトゥラスによるダンスユニット)が、グラミー賞受賞後、リップシンク(口パク)をしていたことが発覚。同賞をはく奪された唯一のアーティストになってしまったのだ。

 今回は、そんな世間を騒がせたダンスユニット「Milli Vanilli」を描いたドキュメンタリー映画「Milli Vanilli」を紹介。メンバーのひとりだったファブリス・モーヴァンとルーク・コレム監督に単独インタビューをすることができた。2人の口から語られたのは、メディアで扱われていたものとは全く異なる“真相”だった。

 「Milli Vanilli」のグラミー賞はく奪。コレム監督が、この事件に触れたのは、8、9歳の頃だった。

 コレム監督「当時の僕は、グラミー賞を見ていなかった。でも、Milli Vanilliのことは知っていて、のちに彼らの音楽も聴いていた。あの事件の舞台裏のエピソードは、テレビで何度も何度も放送されていて、いつも頭の片隅にあったんだ」

 映画業界に進んだコレム監督は“いつか音楽ドキュメンタリーを作りたい”と思っていた。その矢先、こんなことが起こった。

 コレム監督「偶然、ニューヨークのモス(ライブイベントの行われる会場)で、ファブリスが自分の話をしているビデオを見つけたんだ。彼はマイクの前にいて、当時何が起こったのかを観客と分かち合いながら話し、最後には素晴らしい歌声を披露していたんだ。その時、僕は『ちょっと待ってよ!』と思ったんだ。『あのグラミー賞のはく奪事件は、彼らが口パクでしか歌えなかったからじゃなかったっけ?』と。では、この映像でファブリスが歌えているのであれば、なぜ“口パクをする”という決断を下したのか。そこから僕は、その考えから抜け出せない状況に陥り、やがて彼らの音楽プロデューサー、フランク・ファリアンに辿り着いた。そして、このフランク・ファリアンこそが、同じようにプロデュースした他のディスコ・バンド『ボニーM』にも口パクをさせていたことを知ることになった。それから、もし僕自身がMilli Vanilliだったら、どうしていただろうかと考えたんだ。やがて、Milli Vanilliに関しては、新聞の見出し、あるいはダブロイド紙の表面的なレベルでしか知らないことに気付かされた」

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