【インタビュー】内野聖陽が演じる役は、なぜこんなにも魅力的なのか? 大事なのは、リスペクトと「自由であること」
映画.com / 2024年11月23日 12時0分
――韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を日本版の「アングリースクワッド」に変えていく中で、軸になったのはどういう部分ですか?
僕の熊沢というキャラクターに関する限りでは、怒りという感情を忘れてしまった人物が、詐欺という“演技”をする中で人間回復するというか、「生きるって面白いね」「演技するって楽しいね」と演技に目覚め、そして怒りに目覚め、復讐を決意していくというところですね。
公務員が詐欺で復讐するなんて、はっきり言って荒唐無稽ですけど(笑)、そのフィクションをどう乗り越えるか?という部分で、振り幅をどうつけるかみたいなところが軸だったような気がします。
――打ち合わせの中で、オリジナル版でマ・ドンソクさんが演じたキャラクターから離れようということを、上田監督にも伝えられたそうですね?
そもそも僕は、この映画をやるにあたって、韓国ドラマから原作を借りるにせよ、原作を忘れさせるようなものであってほしいという思いが最初からありました。その時に“熊沢”という苗字について監督に「もしかしてマ・ドンソクをイメージしてる?」と聞いたら「そうです」ということだったので「韓国版のイメージからは離れませんか?」と提案し、名前もいったん別のものに変えたんです。僕自身、“熊”という言葉からマ・ドンソクさんが演じた役のイメージに引っ張られてしまう危惧があったので。
ただ、先ほども言いましたが、稿を重ねるたびに脚本が磨かれていきまして、「これはもう上田監督のオリジナルと言ってもいいんじゃないか?」というところまで来た時に「別に熊沢でもいいよ」と言いました(笑)。
――詐欺のターゲットである“大ボス”橘を小澤征悦さんが演じていますが、橘と熊沢の対峙は本作の見どころです。序盤では気弱な熊沢は橘にワインを頭からかけられても何も言えず、中盤では詐欺を仕掛けるためにコンタクトを取り、さらにクライマックス……と、シーンごとに熊沢の表情やふたりの関係性が異なり、見応えがありました。
僕はこの映画の大黒柱は熊沢ではなく、橘だと思っています。詐欺をするというフィクションをどれだけリアルに見せるかいうところで、巨悪がいないと成立しないですよね。だからキャスティング前から「橘役は誰だろうね?」と話していて、いろんな人が(候補に)上がって、最終的に小澤さんに決まった時は「よかったじゃないですか!」と(笑)。何度も共演もして仲良しなんですけど、ビシッと決めるところを決めてくれるのでね。
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