「パンケーキ・ノート」と「マンガ食堂」の出会い--マンガに登場するパンケーキあれこれ【後編】

えん食べ / 2013年6月14日 20時0分

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「パンケーキ・ノート」と「マンガ食堂」の出会い--マンガに登場するパンケーキあれこれ【後編】

5月25日に開催された、「パンケーキ・ノート」の著者・トミヤマユキコさんと、「マンガ食堂」の著者・梅本ゆうこさんによるトークイベントレポート【後編】です。(【前編】はこちら)

◆ホットケーキにまつわる思い出は、人それぞれ

続いては、梅本さんが「極道めし」(土山しげる/双葉社刊)を紹介。囚人たちが、年に一度のおせち料理をかけて「おいしそうなもの」について語るというストーリーです。囚人の1人が、「子どものころ、母と二人暮らしのギリギリの生活の中で、月に一度だけ母親が連れていってくれたデパートの食堂でいつも食べていたホットケーキ」について語ります。

梅本さん 食べ方が、すごくねちっこく描かれてるんですよ。2枚重なっているのをずらして、蜜をたっぷりかけて…とか。

トミヤマさん 今までで一番ホットケーキの描かれてるコマ数多いんじゃないですか?

司会 色々なアングルがあるしね。でも本当は、しょっぱいホットケーキだったんですよね。

そう。彼は、最終的にその食堂でお母さんに置き去りにされてしまい、「涙と鼻水でぐちょぐちょになったしょっぱいホットケーキを食べた」というトラウマになってしまったそうなんです。

司会 このしょっぱいホットケーキを再現するとしたら、どうしますか?

梅本 相当つらいシチュエーションに自分を追い込まないと無理でしょうね(笑)。

“幸せ”なイメージが描かれることの多いパンケーキですが、そうとも限らないようです。いずれにせよ、“人生の鍵”となることも多いのかもしれません。

◆ホットケーキは、家で食べる幸せなもの

「さて、一番の問題作ですよ」と前置きしてトミヤマさんが紹介したのが、「時計じかけのオレンジ・ジャム」(和田慎二/大都社刊)に収録されている番外編「ホットケーキ物語」。亡くなった両親の手作りホットケーキしか食べられない主人公は、友達(ノッコちゃん)の作ってくれたホットケーキをどうしても食べられず喧嘩してしまいます。霊として現れたお父さんに叱られて謝りにいったところ、ノッコちゃんがスネて自殺寸前!?という物語なんですが…

トミヤマさん ホットケーキの出てくる漫画はたくさんありますけど、ホットケーキひとつで「生きるか死ぬか!」みたいなことになる、これほどまでに大げさな作品は他に無いだろうと(笑)。

司会 それくらい、家で焼いたホットケーキに思い入れってあると思うんですけど、お2人は子どもの頃から食べていましたか?

えん食べ

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