音楽的な冒険が面白いAKB派生ユニット! マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

エンタメNEXT / 2014年12月18日 7時0分

フレンチ・キス『思い出せない花』

 西新宿在住のスーパーギタリスト〝マーティ・フリードマン〟が完全ドルヲタ宣言! 三度のメシよりJ-POPが大好きという彼が、お気に入りのアイドルソングをレコメンド!! 今回は、AKBグループ派生ユニットの2枚をまとめてレコメンしちゃいます!#19_フレンチ・キス『思い出せない花』


 フレンチ・キスのシングル『思い出せない花』。この曲はボクにとってものすごーく新鮮だった。これは完全に昔のフォークソング。レトロ中のレトロ!

 サウンドは、60年代のアメリカで大ヒットしたサイモン&ガーファンクルとか、ピーター・ポール&マリーみたいなコーラス・ワークがたくさん出てくる。当然、アコースティックギターも大活躍してるしね。

 さらにカーペンターズに代表されるA&Mサウンドに近い印象もある。A&Mはアメリカのレコードレーベルで、ストリングス(弦楽器)を多用した、日本でいうところのソフトロックみたいなサウンド。『思い出せない花』にはおいしいストリングスが沢山入っているからね。

 でもね、これはアメリカの伝統的なフォークソングとはちょっと違う。ボクの耳には、アメリカのフォークの影響を受けた1970年代初期の日本のポップ・フォークサウンドが現代によみがえった……そんな感じがするんだ。

 向こうのフォークミュージックって政治的なメッセージが多くて、「戦争止めよう」「クジラを殺すな」なんていうイメージの曲が多い。しかも歌っているのはベジタリアンで、いつも裸足で、あまりお風呂に入っていないようなヒッピーの女の子がやっている印象があって(笑)。

 でもフレンチ・キスにはそういうイメージはないじゃん? ちゃんとお風呂に入ってるキレイな子たちが、美しいコーラスを聞かせてくれるんだから最高じゃん。聞いているだけでやさしい気持ちになれる。心が温まるよね~。

 でも、なぜこのサウンドを2014年のいま再現したのか? すごく気になるね。昔の音を再現するのってアメリカだとレニー・クラビッツ、日本だと奥田民生さんがよくやっていることなんだけど、これは大変なことなんです。ものすごく研究して磨き上げられたサウンドだと思うな。


 

Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。

新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~

月刊エンタメにて誌面版「マーティ・フリードマンのヘドバン★鋼鉄推薦盤[メタルレコメンド]を連載中!

【公式HP】http://www.martyfan.com/
DIVA『DISCOVERY』
#20_DIVA『DISCOVERY』


 一方、同じく派生ユニットのひとつであるDIVAの『DISCOVERY』。これは一聴してわかったね。「小室哲哉さんが作っている曲だ!」って。

 実はこの間、小室さんのソロアルバムにギターで参加したんですよ。そのとき彼が「実は今、AKB関連の曲を作っているんだよね」って言ってたんです。もちろん、どのグループのどんな曲になるかまでは聞いてなかったんだけど、このDIVAを聴いたとき、「これだったのか!」と思ったよ。

 確かにこういう曲はAKB本体ではあまりやらないじゃん? DIVAは元々、ダンス系のユニットとして結成されたので、小室さんのダンスサウンドを当てはめるにはピッタリの素材だったんだろうね。

 そして小室さんのメロディ、サウンドというのは90年代のJ-POPのメインストリームだったので、こうやって聴いていると懐かしさがこみ上げてくる。カラダに染みついた小室サウンドの遺伝子が暴れだす、って感じだよ。

 ところでDIVAって解散したんだってね。惜しいよ。もったいない……。


(構成・文/尾谷幸憲)

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