竹中夏海先生が語る『大器晩成』「振りのアクセントの取り方にゾクゾクしました」

エンタメNEXT / 2015年2月25日 8時0分

ANGERME『大器晩成/乙女の逆襲』

 新メンバーの加入、スマイレージからの改名を経て、9人となったANGERME(アンジュルム)。新体制として初めてのシングル『大器晩成』は2015年ベスト楽曲との呼び声も高く、オリコン週間2位という結果も出した。この話題曲を振付師の竹中夏海先生が愛をこめて語ってくれました! 今年に入ってアンジュルム、モーニング娘。'15、カントリーガールズ、研修生新ユニットと次々と研修生が起用されている動きを見るにつけ、つくづくアプガがいた時代のエッグはチャンスが少なかったのかな~、なんて思ったりしてしまいますよね。

 ただ、佐々木莉佳子ちゃんを見てると、研修生で目立ってきた子の動きって、グループに入ってもひと目で伝わってくるものだなって思います。Juice=Juiceの宮本佳林ちゃんにしてもそう。

 今は亡き横浜ブリッツの壁にいろんなアーティスト、アイドルのサインが書いてあるんですけど、アプガちゃんがその中のエッグ時代に書かれたサインをさして「先生見てください。(スマイレージの子たちはエッグの時代から)やっぱりサインの大きさが違います」と言ってて(笑)。見たら本当にあやちょ、かにょん、さきちぃのサインが〝バーン!〟と書かれていて(ゆうかりんは控えめでしたが)、後のアプガメンバーのサインは地味でした(笑)。まぁそこからここまで這い上がってきた7人のがんばりもすごいんですけどね。

 スマイレージからアンジュルムで見事にガラッと生まれ変わった印象を与えてるのは、やはり曲の力が大きいですよね。2015年、早くも優勝作品が出ちゃった……と思っています。

 6人時代のスマイレージはプチ「プラチナ期」化していたと思うんです。新メンバーを入れずに技術がどんどん磨かれていって。そこに一般公募ではなく研修生から上がってきた新メンバーが入ることで、よりパフォーマンスグループとしての条件は揃ったのではないでしょうか。そして新体制一発目がこの曲ですから、そうなると生まれ変わったと思わざるを得ない。

 ここまで曲にパワーがあるとなると、歌詞よりも音の勢いに乗せたこの振付が正解だなぁと納得します。ダンスは激しく見えるけど、振付自体というより〝踊り方〟もあるなと。9人のひとつひとつの手の抜かなさが凄くて。振りのアクセントの取り方は「ハローだな!!」と思い、ゾクゾクしました。 最初に音源だけチラッと聴いたときは「たいきばん〝せい〟」にアクセントを付けるのかな? と思っていたんですが、実際は「たいきばんせい〝ウン〟」のところで、言葉の後にアクセントをもってきてるのがハローだなって思うんですよ。振りもそこに合わせているし、ファンの方たちのコールもそこですっかり定着していて、「あ、ハローの取り方だ」って目から鱗でした。作詞作曲の中島卓偉さんver.の『大器晩成』も聴いたんですが、やはりその時点では特にこの部分にアクセントがあるわけじゃないので、それも興味深かったです。

 「あいあいあいあ~い」の音が上がっていくところで、手も横スライドで上がっていく振りになっているのも期待通りなんだけど、意外性も両方含んでいて痛快な振付ですよね。上に上がっていくイメージは簡単についても、そこから少し予想をハズす動きがあると、それが癖にもなるし印象にも残って。ハローのダンスの、そういうところのファンなんです。

 新メンバーに対して、成熟してきた2期が危機感を持つのも良い流れだと思うし、『乙女の逆襲』のMVの「ゆとり世代にゆとりなどない」の部分であやちょ(和田彩花)とかにょん(福田花音)が視線を合わせるところは、本当にこれから彼女たちの逆襲が始まるようで鳥肌が立ちました。アンジュルム、未来は明るいですね。

 このシングルに関してつんく♂さんは参加していませんが、いわゆるつんく♂イズムはビシバシと感じるので、これからのハロプロはディズニー化していくのではないでしょうか。たとえウォルト・ディズニーが参加していない作品でも、そのイズムは脈々と継がれていっているように。

(聞き手・大貫真之介)
竹中夏海/たけなか・なつみ。1984年生まれ、埼玉県出身。なでksジャパン次女。振付師。PASSPO☆、アップアップガールズ(仮)などの振付を担当している。

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