ぱいぱいでか美が感じる、流動的なのに揺るぎないハロプロという存在「絶対に見ているうちに好きになる」

エンタメNEXT / 2019年10月28日 18時0分

ハロー!プロジェクトの総合プロデューサーであったつんく♂がその籍を離れて数年、今年6月にはつんく♂の教えを一身に受けた和田彩花、9月には勝田里奈もアンジュルムを去った。Juice=Juiceからも初代リーダー・宮崎由加が卒業するなど、変わり続けるハロー!プロジェクトの歴史の中でも、2019年は1つの節目として後々語られることだろう。そんな近年の動きを、識者はどう見ているのか? ハロー!プロジェクトを愛するタレント・ぱいぱいでか美氏が今のハロプロを語る。
※この取材はカントリー・ガールズの活動休止発表前に行われたものです。
※この記事は「月刊エンタメ」9月号掲載の「ハロー!プロジェクト新章考察」を、加筆・再構成したものです。

──今回は「ハロー!プロジェクト『新章』考察」という特集の中でコメントをいただけたらと思います。まず何をもってして「新章」かというと、ハロプロ全体のリーダーが代替わりし、メンバー構成が大きく変わったグループがあったり、新しく始動したグループがあるという部分かなと思うのですが。

でか美 なるほど。あやちょ(和田彩花=ex.アンジュルム)とゆかにゃ(宮崎由加=ex.Juice=Juice)が卒業したし、りなぷ~(勝田里奈)の卒業も控えていますしね。(※取材時は卒業前)

──その上で、モーニング娘。’19、アンジュルム、Juice=Juiceには新メンバーが合計で6人も加わりました。でか美さん自身は、最近のハロプロをどうご覧になっていますか?

でか美 ここ最近のハロプロを語るとき、ハロプロリーダーがあやちょだったということはかなり影響が大きかったと思うんです。あやちょは破壊と創造の人であり、新しい風を吹かせることができるメンバーでした。ようやく今の時代に認められるようになってきた新しい女性観をアンジュルムは歌っていて、その中心があやちょだったわけですよ。ジェンダー観やフェミニズム論に通じる発言することでも明らかですが、アイドルのフォーマットを変えていきたいわけですから。

──自分もアイドルなのに、アイドルのあり方に異議申し立てをすると。

でか美 たとえば、水着グラビアなんかもそうだと思います。以前アンジュルムのグラビアで水着を着ている子と着ていない子がいたんですけど、私はそれがすごくいいことだなと思ったんですよ。そして、その水着を着る・着ないの選択肢はあやちょがリーダーのグループだからできたのかな? と。「アイドルなんだから水着姿になるのは当たり前」という考え方に一石を投じたわけです。そういう人がハロプロ全体のリーダーをやっているんだから、みんなの意識も変わりますよ。まーちゃん(佐藤優樹=モーニング娘。’19)が「水着は嫌」というコメントをして話題になったりもしましたが、それも含めて議論されること自体が素晴らしいと思います。

──多様性が重んじられる時代ですしね。

でか美 そんなあやちょに対して、新しくハロプロのリーダーになったふくちゃん(譜久村聖)は伝統を重んじるタイプ。ハロプロの歴史を心から愛している。「ハロプロとは、こうあるべき」という思想が徹底して貫かれているんです。必要以上に波風を立てない調整型リーダーとも言えるでしょうね。私はこの「革新派のあやちょから伝統派のふくちゃん」という流れが、バランスが取れていて素晴らしいと思うんです。あやちょは自分考えをはっきり口にする人だから、誤解を生むことも多いんですよ。インタビューとかをきちんと読めば主張していることは伝わるんですけど、ネットニュースの見出しだけ読むような層には曲解されがちで。その点、ふくちゃんは慎重なタイプというか、波風立てないコメントがちゃんとできるリーダー。

──なるほど。確かにそこは大きな違いです。

でか美 ただし、ふくちゃんも単純に「あやちょと真逆の伝統派」というだけの人ではないです。今という時代を生きている1人の立派な女性ですから。しかもつんく♂さんの歌詞を歌い込んでいる時点で、女性観も大きな影響を受けているはず。つんく♂さんの歌詞に出てくる女性って、男にとって都合のいい女じゃなくて、自立して生きようと踏ん張る人間じゃないですか。私の中でハロプロの子たちってすごくしっかりしている印象があるんですけど、やっぱりそれはつんく♂さんや児玉雨子さんの歌詞を歌っていることが大きいと思うんです。

──ましてや譜久村さんは、つんく♂さんのことを超リスペクトしているでしょうしね。

でか美 さらに、ブログを読んでいて驚くのが、ふくちゃんってハロプロメンバー全員の誕生日を覚えているみたいなんです。普通できませんよ、そんなこと。60人近くメンバーがいる中で、それを把握するのがどれだけ大変なことか……。だからこそ、「新しいBEYOOOOONDSは、こんなグループです」「つばきファクトリーには、こんなメンバーがいます」みたいなことをつつがなく紹介できるんですよ。

──本人は「好きだから」って言いそうですけど、なかなかできることではないです。

でか美 それとハロプロOGの方が言うのは、「ふくちゃんはシングルが出るたびに連絡をくれる」ということ。それもすごく内容が細かくて、自分自身のコメントの他にMVのリンク先とかも貼ってあるらしいんです。「CDにサインを書いて、マネージャー経由で渡す」じゃ、ふくちゃん的にはダメらしいんですよ。ちゃんと自分からきちんと報告したい人なんです。

──その誠実さが実を結ぶことは多いでしょうね。ところで先ほど水着の話が出ましたけど、でか美さん自身も水着のグラビア仕事をこなしています。

でか美 私の場合、水着の仕事は大好きですから。喜んで自分から着ちゃいます。あやちょだって水着がダメだと言っているわけでは決してないんですよ。ただ、やるかやらないかは本人が選べばいいということ。そこは選択肢を提示するべきだというのがあやちょの一貫した考えなんじゃないかなと思うんです。あやちょは思想についていろいろ言われてしまうこともありますが、基本的にすべて「選択肢がある」ということを伝えたいのかなと私は思っていますし、それはとても大切なことだとも私自身感じています。

──ファンの中にはアイドルの水着グラビアがなくなってしまうのでは、という声もありますよね。

でか美 水着グラビアを望む方の意見として多いのは、「水着グラビアで恥ずかしがるのが良い」というもので、私もそこはめちゃくちゃ共感します。正直(笑)。でも私としては、「別に水着を着たい人が着ていても恥ずかしいと思うこともあるし、恥ずかしがる表情も出そうと思えばプロとして出せるし、それは服を着ていても同じですよ」と言いたい。だからフェチ的な部分まで失われたり、俺たち私たちの娯楽が! と失望はしなくてもいいとは思いますね。だから水着がなくなったとしても、そこは心配することはないんじゃないかな。

──でか美さんだけじゃなく、アイドルにも水着の仕事が好きな子もいると思うんです。

でか美 そうだと思いますよ。「脱ぎ仕事=レベルが低い」ということは決してないですし。倉持由香さんとかがいい例だけど、プロとしてのプライドを持ってやっている方もたくさんいる。もし嫌でしょうがないけど水着になっているというのだったら、プロ意識を持ったグラビアアイドルに対して失礼ですよ。あとこれは水着ではないんですけど、『恋はアッチャアッチャ』のMV撮影でウェディングドレスを着ることになったあやちょが、直前になって泣きながら嫌がったという出来事があるんですよ。「女の幸せは結婚がすべてではない。そのことを主張し続けてきたのに、最後のシングルでこの仕打ちか……」と。

──和田さんらしいエピソードです。

でか美 でも大事なのはここからで、完成したMVはパートナーがいない1人だけの状態。しかも、バージンロードを笑顔のまま逆走していくんです。バージンロードに対して、あえて逆走するっていうところに、あやちょの生き様が反映されている気が私はするんですよね。

──またしても格式を破壊するあやちょ!

でか美 ただ誤解しないでほしいのは、あやちょはフェミニストかもだけど、男性嫌悪までいくような冷たい部分はないですよ。卒コンを観て再確認しましたけど、ファンのことを非常に大切に思っている。そうでないと男性ファンに対してあんなに温かい反応をできるわけがないですから。どこまでも自分に正直な人なんだろうなというのが私の考えです。そもそもフェミニストと男嫌いを混同する方って世の中には多いと思うんですけど、全然違う存在なんです。

──しかしBEYOOOOONDSがデビューしたこともあり、ハロプロも60人越えの大所帯になりました。モベキマスの頃(2011年に当時のハロー!プロジェクト所属の全メンバーにより結成されたユニット)とは構成メンバーもガラリと変わっています。

でか美 ハロプロが変わっていくこと自体に、私は大賛成なんですよ。中にはいるじゃないですか、「前のメンバーのままの方がよかった」みたいなことを言う方も。だけどそれじゃ発展性がないし、いつか変わるのなら早い方が絶対にいいですから。確かに昔からずっとハロプロを見ていると、「ハロプロ=プラチナ期のモーニング娘。とベリキュー(Berry工房、℃-ute)体制」みたいなイメージもいまだに根強いのかもしれない。そういう方からすると、「今は誰を見ていいのか分からない」と困惑することもあるでしょうね。あるいは最近になって新たに興味を持った方にしたって、各グループの特徴とかを把握するのは難しいかもしれないですし。でも、絶対に見ているうちに好きになるのがハロプロなんですよ。

──メンバーが変わったくらいでファンをやめるのは、もったいないということですか?

でか美 ハロプロというのは名店における「秘伝のたれ」みたいなもので、その1摘があればすべて最高の味に仕上がるんです。たとえば、私はカントリー・ガールズを全力で応援していて、そのことに対して「ももち(嗣永桃子/Berryz工房、元カントリー・ガールズ。2017年引退)がいたグループだからでしょ?」って言われることも多いんですね。でも実際はそれだけじゃなくて、今いる4人が最高だからこそ、私はカントリー・ガールズが大好きなんです。ももちがいなくなってもヲタ卒しないのは、そういうことなんですよ。4人はももちの教えを受けてきたことはもちろん、ちゃんとハロプロ秘伝のたれもかかっている。そういう意味では、ハロプロは揺るぎない存在だと思います。

現在、モーニング娘。’19を筆頭に、ハロー!プロジェクトに所属するグループは全部で7グループ。ここからは各グループの魅力をぱいぱいでか美氏に解説してもらった。

<モーニング娘。’19>
ここに来て北川莉央ちゃん、岡村ほまれちゃん、山崎愛生ちゃん(※正式表記は右が立つ崎)と新メンバーが3人入りましたよね。中でも私は山崎愛生ちゃんから目が離せないんです。なぜならハロプロ研修生北海道時代から、相当変わったメンバーでしたから。もっとも北研は変わり者ばかりなんですけど(笑)。

えりぽん(生田衣梨奈)がデビューしたての頃、「チチンプイプイ……あっ、魔法にかかっちゃった!」みたいなことをよくやっていましたよね。あれ本人はすごく頑張ってやっていたと思うんです。そういうのが伝わってくるから、私なんかは可愛いなと思っちゃうんですけど。ただ山崎愛生ちゃんがパンダを好きだとことあるごとに主張する姿勢は、えりぽんの「頑張っている感」とはちょっとまた違うんだよなぁ。

さわやか五郎さんのバースデーイベントでは、毎年、なぜか山崎愛生ちゃんからのビデオメッセージが流れるという演出があるんです。去年も自宅で撮ったであろう映像の中で「私はまだ五郎さんにお会いしたことはないんですけど、面白い方だと伺っています。パンダさんも『おめでとう!』と言っています」みたいなことを話していたんですけど、これが不思議ちゃんキャラ全開で本当に可愛くて……。小さくまとまってほしくないですね。

同じことは(牧野)真莉愛ちゃんがデビューするときも思ったんですよ。だけど真莉愛ちゃんのキャラは、どんどん濃くなっているじゃないですか。なので私としては真莉愛ちゃんと山崎愛生ちゃんの絡みに大いに期待したいところです。

北川莉央ちゃんと岡村ほまれちゃんに関しては、一般枠からということもあり、現時点ではまだ見えない部分も多いんですけど……。でも合格発表のときの映像では先輩相手に物怖じせずズケズケつっこむ場面もあり、非常に可能性を感じました。北川莉央ちゃんなんて露骨に気が強そうですしね。モーニング娘。は以前からメンバー間のライバル意識が強いグループ。3人が新たに加わることで、より切磋琢磨することになり、新たな化学反応が起こるんじゃないかと思います。

【このメンバーに注目! 森戸知沙希】
私が大好きなカントリー・ガールズとの兼任メンバーということもあるんですけど、それを抜きにしても私の中で注目度が急上昇中です。モーニング娘。’19の一員という意味では、今回、初めてちぃ(森戸知沙希)に後輩ができるんですよ。ハロプロの歴史を紐解くと、自分が先輩になることで覚醒するということが繰り返されてきたわけじゃないですか。ちぃも、ここで大きく変わっていくんじゃないかな。

最新シングル『青春Night』では堂々とセンターを張っていますよね。まーちゃん(佐藤優樹)とダブルセンターだった『邪魔しないで Here We Go!』のときは「頑張るぞ!」という気概は伝わってきたけど、同時に兼任することへの不安も感じたんです。だから、そこは大きな変化だと思いますね。今はステージやアー写で真ん中にいることになんの違和感もないし、「はい、私がモーニングのセンターですけど何か?」という自信がみなぎっている。

その威風堂々とした姿を、私も目を細めながら眺めていたんですけど……最近、カントリー・ガールズのバスツアーに行ったら、デビュー当時みたいに耳を真っ赤にして恥ずかしがっていたんですよ。「あの頃の森戸知沙希」に戻れる場所がカントリー・ガールズなのだとしたら、すごく素敵なことだなと感じました。

<アンジュルム>
ふくちゃん(譜久村聖/モーニング娘。’19)がそうだったように、たけちゃん(竹内朱莉)ならではのリーダー像を作っていけると思います。というのも、たけちゃんは天性の愛されキャラ。いるだけで、みんなが笑顔になるような存在だからです。アンジュルムは元から雰囲気のいいグループでしたけど、その特徴がさらに増すんじゃないかな。

私がパーソナリティーを務めたラジオのゲストに、たけちゃんと(佐々木)莉佳子がゲストで出たことがあったんです。まだ、たけちゃんがリーダーに決まる前のタイミングですけど。そのとき印象的だったのは、莉佳子がこう言ったんですよ。「竹内さんは、叱るときは叱ってくれる先輩です。でも叱るときも、どういうふうに叱るか、頭の中ですごく考えていることが分かるんですよ~」って。なんかそれを聞いて、すごく可愛いなと思っちゃいました。後輩に見透かされていることも含め、たけちゃんらしくて最高(笑)。

友達感覚だけど、きちんと注意もすることができるリーダー。みんなで一丸になって頑張ることができる集団。『友よ』みたいな歌詞を歌って、こんなに嘘くさくならないグループはいないと思います。

【このメンバーに注目! 川村文乃】
年功序列が基本とされる中、ハロプロ歴も浅いのにサブリーダーに大抜擢されたのは驚きでした。でも今となっては、メンバーもファンも全員が「かわむーで大正解」と納得しているという現状があるわけですよ。ブログでの告知の丁寧さを見ればわかるように、すべてにおいて安心感があるんです。で、またかわむーが撮るメンバーの写真というのがすごく可愛いんですね。あれは「可愛く撮ってあげよう!」という意識が強いからだと思うんです。そういうことも含めて、私はかわむーに全幅の信頼を置いています(笑)。

かわむーは声も可愛いし、手足も長いからステージ映えもする。本当にアイドルとしてオールマイティなんです。しかも性格も可憐な女の子だから、ワチャワチャしている動物園のようなアンジュルムの中で非常に貴重な存在になっている。ハロプロでは研修生に「憧れの先輩は?」と尋ねる文化がありますよね。そこで「川村文乃さんです」と答えるようなメンバーは、「うん、この子は信用できるぞ」って感じます(笑)。アイドルの本質を理解している気がするんですよ。

<Juice=Juice>
今のJuice=Juiceは、もはや「歌唱力おばけ集団」みたいになっていますよね。『うたコン』(NHK総合)に出たときは、「歌が上手い」という理由だけでTwitterのトレンド入りしていましたから。それって、すごくカッコいいことですよ。今の時代ってアーティストはみんな必死で話題作りに精を出していて、なんなら炎上商法に踏み切る方もいるくらい。そんな中、歌の上手さだけで話題になっているJuice=Juiceを見て、なぜか私は「見たか! これがハロー!プロジェクトだ!」っていう気持ちになりました。ファン心理って不思議なもので、自分は何もやっていないのに、なぜか誇らしい気分になるんですよ(笑)。

それから「実力派集団」というと、どうも「ルックスは二の次」みたいな先入観を持つ人がいるんですけど、今の8人はめちゃくちゃビジュアルレベルが高いですよ。私、ゆかにゃ(宮崎由加/今年6月に卒業)が始めたInstagramで、すごく感動したやり取りがあるんです。ファンから「どうしたらそんなに痩せられるんですか?」みたいなダイエットの質問が来て、それに対する答えが「Juice=Juiceを見たとき、すごく痩せているメンバーが1人いたら、好みの幅が広がるじゃないですか。だから痩せました」というものだったんです。すごすぎますよ。そんな人がリーダーだったからこそ、全員のプロ意識がものすごく高いレベルでまとまっているんでしょうね。

【このメンバーに注目! 松永里愛】
気持ち悪い妄想かもですけど、私、自分がJuice=Juiceに入ったら絶対にサボれないだろうなって考えることがあるんです。仮に歌割が少ない後列メンになったとしても、あのメンバーの中では120%の努力をしない限り、愚痴の1つも口にできませんよ。「文句言えるほど練習したの?」という話になりますから。

Juice=Juiceに新加入した工藤由愛ちゃんと松永里愛ちゃんは、ハロプロ研修生ながら実力派として注目されてきた2人。今後、グループがさらにパフォーマンス重視の方向に舵を切ることは間違いないでしょう。つまり、さらに最強軍団になっていくということです。

ただ一方で「Juice=Juiceだからこその挫折」も2人は味わうんじゃないかとも思うんですね。特に松永里愛ちゃんは研修生の実力診断テストでベストパフォーマンス賞を獲ったくらい歌が上手だし、ファンもそこを彼女に期待しているわけです。

問題は、一緒にやっていくのが、超絶歌が上手いさゆべぇ(高木紗友希)や(段原)瑠々ちゃんだということ。それに表現力の塊である(宮本)佳林ちゃんや唯一無二のセクシーボーカルを誇るかなとも(金澤朋子)。ダンススキルが半端じゃないまなかん(稲場愛香)。その上、最初はお世辞にも歌が上手いと言えなかったけど、努力ですごいレベルに到達したあーりー(植村あかり)もいるわけだから、言い訳すらできない。もちろんJuice=Juiceのメンバーは後輩に優しく接してくれると思いますけど、考えようによってはシビアな戦いですよね。

ここで私が声を大にして言いたいのは、挫折を経験した人間は強いということです。彼女はまだ14歳と年齢も若いのに、すごく感動する歌を聞かせてくれる。20歳になったとき、どれほどのディーヴァになっていることか……。ここからさらに大きく成長してもらいたいなというのが、老婆心ながら私の希望です。

<カントリー・ガールズ>

ここからはメンバー変動が特にないグループになるので、少し駆け足で進めますね。やなみん(梁川奈々美)卒業以降、それほど大きな動きがあったわけではないです。ただ兼任制度によって、より「オールスター感」が出てきましたよね。ちぃ(森戸知沙希)はモーニング娘。’19のセンター格、(船木)結もアンジュルムの中で存在感をますます強めている。こうなると普通は、(兼任しなかった)山木梨沙さんと小関舞ちゃんが不利になるはずなんですよ。こなしているステージ数が全然違うんですから。だけど4人は同じペースで成長しているし、「ちょっとおふざけもする、可愛らしいアイドル」というコンセプトから逸脱しないまま進んでいるんです。

ももち(嗣永桃子)が抜けて兼任制度が始まったときは「どうなっちゃうんだろう?」という不安があったのも事実ですが、4人が兼任という制度をプラスに変えているのが頼もしい限り。私としても安心して全力で応援できます!

【このメンバーに注目! 小関舞】

そういう意味でいうと、最近の小関舞ちゃんはとんでもなく歌が上手になっていますよ。表に出る機会が少ないから、なかなか知られないのが残念ですけどね。ハロフェス(2018年10月開催)で『傘をさす先輩』を歌ったときは、「舞ちゃんって、こんなに歌が上手かったの!?」ってネット上もザワザワしていましたから。ひなフェスやハロコンもそうですけど、ハロー!全体のライブに出たときの小関舞ちゃんは評価がものすごく高い。それはビジュアル面の評価も含めてです。それは毎回、誰に頼まれたわけでもなく「小関舞」でツイート検索する私が断言します(笑)。


<こぶしファクトリー>
メンバーが8人から5人に一気に減ったことで、ファンは今後のことをすごく心配していましよね。それなのに一致団結しながら単独ホールコンサート成功まで持っていった5人には、本当に脱帽するしかないです。アカペラという武器を手に入れたことも大きいですね。たとえばテレビに出たとき、得意なことが1つでもあると伝わりやすいんですよ。Juice=Juiceだったら歌唱力、カントリー・ガールズだったらトーク力、そしてこぶしの場合はアカペラというわけです。

【このメンバーに注目! 広瀬彩海】
こぶしはバランスのよさが光るグループ。注目メンバーを誰か1人に絞ることは難しいのですが、強いて挙げるとしたら、あやぱんですかね。それはやっぱり「よくぞここまで力強く立て直してくれた!」という称賛の意味で。5月に単独のホールコンサートを観たときも、それは改めて痛感しました。あやぱんはMCで泣いていたんですけど、その涙の想像すると……「一体、何人分の涙を流しているんだろう?」ってグッときました。もしリーダーがあやぱんじゃなかったら、ここまで上手くリカバーできたかは分からないです。

<つばきファクトリー>
つばきは浅倉樹々ちゃんが腰のケガで休養となったうえに、新沼希空ちゃんも骨折で春ツアーを途中降板するというアクシデントがありました。そのため春の主演舞台も直前になって配役を大幅に変更したり、本当に不運なことが重なったんですよね。ただ、その舞台は私も拝見させていただきましたけど、すごくよかったですよ。「ピンチのあとにチャンスあり」の精神で頑張っていただけたらなって思います。

【このメンバーに注目! 岸本ゆめの】
きしもんはBerryz工房が大好きなんですけど、1人で7人分の要素を兼ね備えているんですよね。嗣永桃子のガツガツ前に出る感じ、菅谷梨沙子の凄味、夏焼雅の華やかさ……。つばきは可憐なグループだから、きしもんの打ち出しの強さがより目立つ気もします。きしもんのフェイクやソロパートを聴くと、拳を突き上げたくなるような熱さを感じますから。

<BEYOOOOONDS>
前代未聞のグループですよね。初めて『眼鏡の男の子』を観たときの衝撃といったら、なかったですから。「なっ……何だ、これは!?」って唖然としました。でも、それはインパクトがあるということ。ここからさらに注目されるようになったら、一気に大ブレイクすると思います。

BEYOOOOONDSはアイドル系イベントにも積極的に出ているから、今までハロプロ現場にいなかったタイプのファンも獲得しているんですよ。ライブアイドルのファンというのは、評価軸がライブだから、自分の目で実際に動いているところを見ないと納得しない。そういう人たちに確実に刺さったということだと思うんです。最初は「変な芝居が始まったな」と思って眺めていても、パフォーマンスのクオリティはハロプロだから当然高い。結果、「変なグループ。でも面白い!」ということになっているんじゃないかと。

【このメンバーに注目! 前田こころ】
男装しながら学ラン姿で頑張っていますけど、内面はすごく女の子っぽいところがあるんです。普段の私服姿とか研修生時代の発言を見ると、「本人は今の現状をどう思っているのかな?」って気になることはありますね。だってハロプロ研修生時代のライブMCでおばけの話が出たとき、具体的なエピソードはまだなのに「おばけ」という単語だけで泣き出しちゃうような子なんですよ!? 可愛すぎる……。

と、思えば、平井美葉ちゃんがキャーキャー言われ始めたときにはブログでイケメン自撮りを載せて「こころくんのことも忘れないで」と言っちゃう。前田こころちゃんに関してはいろんな面を見ていくとより魅力が伝わるかなと思います。

▽ぱいぱいでか美(ぱいぱいでかみ)
1991年5月3日生まれ、三重県出身。名前は突拍子もないが、音楽やバラエティ番組に出演するだけでなく執筆業なども行うマルチタレント。稼いだお金は大体ハロプロに使っている。
Twitter: @paipaidekami

(取材・文/小野田衛)

※10月6日に公開した記事<ぱいぱいでか美が語る『絶対に好きになる』ハロプロ7グループの魅力>は、不完全な状態で公開してしまいました。読者の皆様、関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。本記事は当該記事を修正したものです。

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