「子どもたちや十代で悩んでいる人へ」中川翔子、5年ぶりのアルバムに込めた思い

エンタメNEXT / 2019年12月7日 7時0分

中川翔子が約5年ぶりのアルバム『RGB ~True Color〜』を12月4日(水)に発売した。マルチタレントとして活躍しながらも、「歌はずっと自分の真ん中にある」と語るしょこたんにアルバムに込めた思いを聞いた。3回連載の1回目。

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私は歌を歌うことが大好きで、ずっと自分の真ん中にあることなんですけど、テレビ、ラジオ、声優、絵のお仕事など、それ以外の活動もやらせて頂いてきました。そういった全ての活動が歌を歌う道に繋がるんだなと最近思うんです。

アルバムを出せなかった5年間も諦めずにライブは続けてきたんですけど、二十代のラストから三十代の前半を迎えている今は人生の中で大きな変わり目で。うれしいことも、喜びも、悲しみも、出会いも、別れも、いろんなことがありました。そういう意味でも、いろんな人生の色を見られた5年間が全部詰まっているアルバムです。

1曲目の『ドリドリ』もシングルリリースは4年以上前になります。ようやく念願かなってアルバムに収録することができました。ライブでは『空色デイズ』と並ぶぐらい定番で歌わせてもらっています。この曲をきっかけに「子どもたちに思い出と夢を届ける」って道が定まって、その集大成が今年だったなと思うんです。

『ドリドリ』はアニメ『ポケットモンスター XY』のエンディングテーマですけど、『風といっしょに』(映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』主題歌)、『タイプ:ワイルド』(アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』エンディングテーマ)とポケモン関連の曲を3曲アルバムに収録できたのも夢みたいです。本当に諦めないで、辞めないで、死なないで、ここまで来られて良かったです(笑)。

5年前、ライブ中にお尻を骨折して、「これって辞めろってことなのかな」って思いましたし、当時は相当悩んでいたんですよ。今のほうが、すごく幸せだなと思いながら歌えています。

たとえば昔からライブに来てくださっている方が結婚して、子供を連れて親子で来てくれることが本当に多くなって。久しぶりに会えた人たちから、人生の模様が変わっていることを教えてもらえるのがうれしいです。

あとポケモンのおかげで、たくさんの子どもたちがイベントに来てくれるんです。今年、体調を崩してしまって、薬も効かなくてどうしようってなったイベントの時に、子どもたちが「しょこたん!」って呼んでくれて。それを聞いたら立ち上がることができたという、まるでヒーローショーのようなことがあったんです。

「しょこたんみたいになりたい」って言ってくれる子もいますし、大人として、歌に気持ちを込めて子どもに届けたいなと思うんです。私自身、子どもの頃から大好きだったものたちが助けてくれて、今の自分があると思います。

『ドリドリ』は最初は別の曲名だったんですけど、全部歌い終わってから、「やっぱり『ドリドリ』にしない?」って岩里(祐穂/※『ドリドリ』の作詞は岩里祐穂と中川翔子の共作)さんが仰ったんです。「それいいですね」ってことで、カタカナで「ドリドリ」になったんですが大正解でしたね。

ドリーム×2ってことなんですが、夢って1個じゃなくて、たくさん見つけていいと思うんです。私自身、小さい頃から大好きだった絵とか歌とか深海生物とか宇宙とかポケモンとかが、そのまま今のお仕事に繋がっていて、いろんな形で花開いたなと思うんです。

しんどいことや大変なこともいっぱいあったけど、それ以上に「生きてて良かったな」って上書きできるのは、夢があったおかげなんだって大人になってから思うことがいっぱいあるんです。だから子どもたちや、十代で悩んでいる世代の子には、好きなものをいっぱい見つけてほしいなって思いながら『ドリドリ』を歌っています。

今まで男性と歌うことがほぼなかったんですけど、今回は『六畳間から、世界へ』でYouTuberのスカイピースさん、『mrcl』でボカロPのみきとPさんとコラボレーションさせて頂きました。今をときめくスカイピースさんは若くて陽キャで、私とは対照的(笑)。でも、そういった化学変化というか、相手の歌声に合わせて歌うことで幅が広がったのかもしれません。

ソロだったのもあって、真っすぐそのまま歌ってきたので、ずっと自分にも癖が欲しいなって悩んでいたんです。みきとPさんは歌声が特徴的なので、それを聴いて、「これじゃダメだ。もっとこうしよう」って自分で癖を探してみたりして。そういう色と色を混ぜる化学変化を楽しめて面白かったです。

小林幸子さんとも『無限∞ブランノワール』『風といっしょに』の2曲でコラボさせていただきました。幸子さんの歌は子供の頃からずっと聴いていたので、まさか大人になって『風といっしょに』を子どもたちと3世代で歌えるようになるなんて、運命のお導きに感謝だなって思いました。

偶然なんですけど、母が幸子さんと子役モデル時代に同期だったんです。その当時の雑誌も出てきたんですけど、そんな縁もあって普段から幸子さんはお母さんのように優しくしてくださるんです。

『PUNCH LINE!』ではでんぱ組.incさんとコラボさせていただいたんですが、ユニット活動が初めてのことだったので新鮮でした。これまで本番前は、いつも緊張でナーバスになってたんですけど、ユニットだとみんなと目を合わせて、「じゃあ行こう!」って気持ちになれて、初めて緊張しない本番だと感じました。そういう発見がコラボでは毎回あるから莫大な経験値ですね。

もともとグループで行動するのは苦手なんですが、でんぱ組.incには私みたいな人しかいなかったんです(笑)。肩を組んで「イエ~!」とかじゃなくて、一緒にいるのにスマホのLINEで「楽しかったね」みたいな。なので気持ち的に楽でしたし、メンバーとは今でも仲良くしていて、私の家にも遊びに来ています。

でんぱ組.incのことは面白いアイドルグループがいるなと知ってはいたんですけど、コラボをすることになって改めて楽曲を聴いたら、すごく楽しくて。このシングルをリリースしたのは2015年ですけど、それからメンバーが代わったり、(古川)未鈴ちゃんが結婚したり、4年ででんぱ組.incの模様も変わって面白いですよね。この曲は当時だけの色合いが残っていて時代性が出たなと思います。
中川翔子
▽中川翔子5thアルバム『RGB 〜True Color〜』
12月4日に発売された、しょこたん約5年ぶり5枚目のオリジナルアルバム。アニメ『ポケットモンスターXY』エンディングテーマ『ドリドリ』など、この5年で携わってきた多数のタイアップ楽曲が収録されており、細野晴臣や小林幸子、ヒャダインやでんぱ組.inc 、YouTuberのスカイピース、ボカロPのみきとPなど、様々なアーティストやクリエイターがコラボレーションで参加している。

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