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にしおかすみこ、自著『ポンコツ一家2年目』発売「家族の個人情報や尊厳をどこまで出すか迷う日々」

エンタメNEXT / 2024年9月26日 18時48分

にしおかすみこ、自著『ポンコツ一家2年目』発売「家族の個人情報や尊厳をどこまで出すか迷う日々」

にしおかすみこ

にしおかすみこが、9月20日(金)に自著『ポンコツ一家2年目』(講談社)を発売。9月24日(火)にブックファースト新宿店で記者会見とサイン会が開催された。

【写真】自著『ポンコツ一家2年目』発売記念記者会見に登場したにしおかすみこ【6点】

SMの女王様ファッションには身を包まないまでも、ムチを手に2007年一世風靡したネタで記者会見の会場を沸かせたのは、お笑い芸人・にしおかすみこ。最新刊『ポンコツ一家2年目』刊行を記念し、9月24日にブックファースト新宿店で記者会見とサイン会が開催された。

にしおかは、SMの女王様の格好で行う漫談で『エンタの神様』などで一斉を風靡。それから17年余り、認知症の母、ダウン症の姉、酔っ払いの父と同居を始めた2020年から赤裸々につづっている連載が2021年9月より「FRaU web」にてスタート。連載と書きおろしをまとめた書籍『ポンコツ一家』が2023年1月に刊行となり、現在10刷のロングセラーを続けている。

『ポンコツ一家2年目』はその名の通り「同居から2年目」を描いた待望の2作目。連載15編に書きおろし4編、番外編1編とボリュームアップした単行本が刊行。2作目も発売前に重版が決定するという好スタートを切った。Amazonでは1冊目と2冊目が別々のカテゴリでベストセラー1位にもなった。

にしおかの現役さながらのネタで始まった記者会見。会場からも笑いがこぼれ、和やかなムードでスタートした。写真撮影では、「“アーーー”ください」という記者からの声に、「アーーー!」と叫ぶこと計7回。「写真なので声はいらない」と言われても全ての声に答えようとするにしおかのサービス精神溢れる人柄が伺えた。

「母は81歳、認知症&糖尿病。姉は48歳、ダウン症。父、は82歳、酔っぱらい。私は47歳、元SMの女王様キャラの一発屋。毎日ジタバタしながら過ごしています」と話したにしおかは、トレードマークだったボンテージ衣装と黒髪ロングヘアから一転、白のワンピースに緑のレースのワンピースを重ね着し、ショートカットで ハツラツとした笑顔を見せた。

疲れた時どうするのか、という問いには、「自分ファースト」を大事にしていると語った。「私も迷うこともたくさんあるけど、“自分ファースト“はずっと大切にしています。自分が幸せじゃないと家族も幸せに出来ないと思っています。たまたま今実家に戻っていますけど、それが正解でもない。家族を施設に入れるもの、実家から逃げるのも選択肢の一つ。自分が選んだ道を大切にしていきたいと思っています」とコメント。

帯には「『壮絶だけと笑って泣ける』家族のリアルな物語がパワーアップ」と書かれている。「1作目より2作目『ポンコツ一家2年目』の方が内容とページ数がパワーアップしています。家族は個性だけでなくふてぶてしさ、図々しさもすごいパワーアップ。それに伴い、私の経験値もパワーアップしています。ちなみに誰にも言われていないんですが、私の文章力もパワーアップしています!」と語った。

本書の14章にはこんな一節がある。“この連載で初めて、私は一線を越えた。書籍化するにあたりもう一度考えた。改めて心に刻む。家族を晒すも、守るも私だ。私にとって書くことは、このふたつが同じ線上にある”

これはどういう意味なのか。にしおかにとって、家族について書くことは葛藤もあるという。「家族の個人情報だったり尊厳だったり、どこまで出すかっていうのは私次第なんですよね。本を出すことによって家族が生活しづらくなるのも嫌だし。私もポンコツなのでどこまで書くことが正解なのか迷う日々なんですが、考えながら書いています」と語った。

にしおかの誠実さは、家族に対しても読者に対しても揺るがない。「連載は1年前のことを書いています。家族の言った言葉は誇張したくないので、メモしていて、これだったら誤解のない内容かな、など選んで書いています。多くの方に笑っていただきたい、誰も傷つけたくないんです」とにしおかは話した。

どこまで書くかだけでなく、家族についても日々迷いながら過ごしている。ただし、要介護認定はまだ受けていないのだという。その理由は、母が「できないこと」に傷つくのではないかということや、要介護認定を受けて受けられるサービスをいますぐ必要としているかどうか迷うからだとも語る。そんな中、記者会見では、「この前すごいことがあったんです。聞いてください!」と興奮気味に、ほやほやの家族エピソードを語る場面もあった。

「今度の夢は?」と聞かれると「まずは3冊目を出したい」と答えたにしおか。そして、その先の夢について、「夢のまた夢ですが、ドラマ化とか映画化とか出来たらそれはすごい嬉しいなと思っています。1作目も2作目も笑ってほしくて書いたので、例えば三谷幸喜さんだったり、宮藤官九郎さんとかに手掛けていただけたらすごく嬉しいです。夢の夢ですが……」と語った。

会場では超ビッグネームの名前に「おぉ!」という声が上がった。「主演はどなたにやって欲しいですか?」という質問に「私の役はお任せで!」「主演はにしおかさんで、と言われたら?」と重ねて質問されると「もちろんやります!」と答えたにしおか。

記者会見は「たくさんの方に読んでいただきたいと思いますし、悩んでいる方や疲れている方が笑っていただいて、箸休めになれば嬉しいと思います」という言葉で終わった。その後のサイン会では10代から60代の幅広いファンが駆け付け、終始温かい空気に包まれたイベントとなった。

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