【インタビュー】武田舞彩「内面はマイルドヤンキー」新星シンガーソングライターの魅力に迫る

エンタメNEXT / 2020年10月11日 8時0分

武田舞彩/撮影:荻原大志

天真爛漫な笑顔と力強い歌声で活躍中のシンガーソングライター・武田舞彩。元アイドルで、LAに留学していたという過去を持つ彼女は一体どんな可能性を秘めているのか。アイドル時代のことから現在の目標まで話を聞いた。

【写真】笑顔きらめく武田舞彩、撮り下ろしカット

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──グループで活動していた頃は「アイドル戦国時代」と言われてましたが、その状況をどう見ていましたか?

武田 ラッキーだなと思ってました。アイドルだからイベントやラジオといった幅広いお仕事ができたんです。本来は頑固な性格だけど、視野が広くなりました。

──昨年4月に事務所を移籍して本格的にソロ活動を始めました。グループとソロの違いは感じますか?

武田 物理的な違いはあっても、心がまえは変わってなくて。以前に所属していたグループは個性が豊かなメンバーばかりで、一人ひとりがヒロインだったんです。私も「自分を見て!」と思いながらステージに立ってました(笑)。今1人だから孤独かと言われたら、そうじゃなくて。スタッフさんの支えもあるので、ステージに立つ人数の違いだけだと思ってます。

──アイドル時代とは違って今は少しトゲのある曲も歌ってますよね。

武田 以前は自分のことを言葉で表現するのが得意じゃなかったけど、ソロになってありのままの自分を書こうと思ったんです。

──「ファンが離れるかもしれない」という不安はなかったですか? 

武田 イメージしていた武田舞彩と素の武田舞彩が違うかもしれないけど、自分としてはありのままの自分を好きになってほしいし、聴いている人のリアルな感情に寄り添うには、自分もさらけ出さなきゃ共感してもらえないと思うんです。

──アイドル時代、ファンがイメージしている自分とのジレンマはありませんでしたか?

武田 ビジュアルだとフワフワしているイメージに見られるけど、内面はマイルドヤンキーというか(笑)。でも、みんな外見と中身って違うと思うので、苦しんだことはありませんでした。



──新型コロナウイルス感染症の影響で、6月21日に開催を予定していた3rdワンマンライブが中止になってしまいました。

武田 過去にとらわれることなく、新しい自分を展開していくなかで、3rdワンマンがリスタートになるイベントになると思っていました。ただ、自粛期間もいい時間と捉えていて。新しいスタートが少し遅くなっただけで、マイナスにはならなかったです。

──自粛期間はどんなことをされていましたか?

武田 ファンの方がワクワクするような展開を考えていました。曲作りなど武田舞彩の外側を固めながら、武田舞彩の軸を確立できるような勉強もしていたんです。今は初心を思い出して、ゴリラの時代に戻った気持ちです(笑)。

──ゴ、ゴリラの時代⁉

武田 人に頼ってばかりいないで、自分で何かを見つけて進化することがゴリラなんです。ゴリラであり続けていれば人間を超えることができると思ってます。

──なるほど……。16年から18年までロサンゼルスに留学していた頃を思うと、自粛期間も耐えられるのかもしれません。

武田 そうですね。LA留学では自分で動かなきゃ何も始まらないのでメンタルが強くなりました。マイナスに考えることが時間の無駄なので、ポジティブな人間になったんです。最初は英語の勉強に力を注がなきゃいけなくて。「エンタテインメントの勉強をしにきているのに、何をやっているんだろう」とモヤモヤした時期もあったけど、日本から「ツラくない?」という連絡がきた時は意地でも「楽しい!」と答えていたんです(笑)。そのうち友達ができたり、路上ライブをやったり、本当に楽しくなってきました。



──路上ライブはどうでした?

武田 私がとっていた場所で別の人がライブをしようとしていたので、「なんで私の場所を取るんだ!」と怒ったこともありました。間隔を空けなきゃいけないのに、お構いなしに近い距離でドラムを爆音で演奏された時は、私も対抗してマイクの音量を上げて(笑)。

──その負けん気があるから生き残ることができたのかもしれません。

武田 メンタルがやられて「もう無理」と諦めてしまったらそれで終わりだけど、自信を持って努力し続けていれば、きっと大丈夫というマインドでいます。

──昨年12月には、アイドル出身シンガーソングライターの対バンライブにも出演されました。

武田 モーニング娘。さんのブームの後に女性シンガーが流行ったように、時代ってループすると思うんです。いまはその狭間なのかもしれない。ただ、「アイドル出身シンガーの1人」と思われるのは嫌だなって。

──では、武田さんの現在の肩書きは?

武田 うーん。シンガーソングライターではあるんですけど、未知数な存在でありたいと思ってます。1曲目で「ああ、こういう感じね」と思われたら、2曲目はその気持を裏切って、「この子は何が本当なの?」と思わせたいんです。

──過去に「スーパーサイヤ人になりたい」と言ってましたが、いまは何になりたいですか?

武田 ソクラテスです(キッパリ)。哲学の本を読んで、ソクラテスが私に大事なことを教えてくれたから。私、小さい頃からスクールに入っていたので自分に変な自信があって、未知のことを取り入れようとしてこなかったんです。でも、「無知の知」という言葉を知って、いろんなことを吸収していこうと思ったんです。いつか、私の人生が哲学になるといいなと思ってます。

▽武田舞彩(たけだ・まあや)
1998年8月21日生まれ。福井県出身。
2018年にアイドルグループを卒業後、シンガーソングライターとして活動。天真爛漫な性格とは想像のつかない力強い歌声と作詞で話題を集める。2019年には出身地である福井県鯖江市の「めがねのまちさばえ観光大使」に任命されている。

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