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園子温、2016年はオリジナル作品のみ作る……原作ありきの映画と決別宣言

Entame Plex / 2015年10月30日 15時0分

――でも、今は新宿の街並もだいぶ変わっちゃいましたよね。

「そうですね。でも、僕はそういうものだと思ってるので。仕方ないですよね」

――今回はそんな新宿で撮影していたわけですが、印象に残ってるシーンは?

「雨の中で山田孝之と綾野剛が戦うシーンとかは、裏通りで2人とも転んだりしてるなか、ワンカットで延々撮り続けていて。ものすごく危なっかしい撮影だったし、見ていてハラハラしたけど、できあがった映像はすごく迫力があっていいシーンになりましたね。あとは、歌舞伎町で沢尻エリカが裸足で綾野くんと駆け抜けていくところとか」



――あれは象徴的ですね。なかなか映画では見ることのないシーンでした。

「リスクが高いからね。まず裸足はないし、新宿も避けるだろうし。暴挙なんですけど、あのときは僕と沢尻と綾野くんが超ノリノリだったっていうこともあって……」

――ノリノリだったからってできるものではないと思いますけどね(笑)。

「一応、予備策としてその前に浜松でも撮ったんですよ。でも、やっぱり違うってなって。2人もそう言ってくれたから歌舞伎町で撮ったんです。当日は一発本番で一気に撮り始めたんですけど、通行人もわけわからなかったんじゃないかな。沢尻みたいな子があんな姿で走ってるなんて衝撃的だったと思います」

――今回、DVD&Blu-rayとなってリリースされるわけですが、改めて見所を教えてもらえますか。

「鳴り物入りで公開されるときって、みんなちょっと斜に構えるというか、肩肘はって構えて見ちゃうと思うんですけど、DVDならもっと楽に観れると思うんです。そうすると意外と面白いというか、公開からもちょっと時間がたって普通に観れると思います。宣伝とかに惑わされることなく、純粋に1本の映画として見て、楽しんでもらえればなと。それが今回僕が目指したところでもあるので」

――娯楽作品として観てほしいと。

「そう。あんまり考えずに、自宅でビール飲みながら観たらめちゃくちゃ面白いと思うので。映画館で観てない人も気合い入れて観るんじゃなく、気楽な感じで。本当にただの娯楽映画なんで楽しんでもらいたいです」

――「新宿スワン」に関しては、単純に楽しんでもらうために作ったわけですね。

「作品ごとにポリシーは違ってて、この作品に関して言えば、僕は今まですごく奇抜なことをやってきたので、そうじゃないものを作ってみようと。この映画は、一風変わったデザイナーズマンションじゃなくて、見た目は普通だけどお年寄りから子どもまで誰もが快適に住めるようなものを目指していて。それがうまくいっていればいいなって思ってたんです。だから、自分らしさを出そうとかそういうのはなくて。そういったことは作品ごとに変わりますよね」

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