紀里谷和明が“命を失ってもいい”とまで言い切る、最も大事なこととは……
Entame Plex / 2015年11月13日 17時0分
紀里谷和明が“命を失ってもいい”とまで言い切る、最も大事なこととは……
“本当に愛している人が全てを失ったとき、あなたはその人のことをどう思いますか”
新作『ラスト・ナイツ』について監督:紀里谷和明が話すなか、とりわけ印象的だったこの言葉。
2004年『CASSHERN』で映画監督デビューし、2009年には『GOEMON』を発表。その斬新な作風で世界中を魅了した彼の最新作『ラスト・ナイツ』が11月14日(土)に公開となる。今作は彼にとって初のハリウッド作品となり、モーガン・フリーマン、クライヴ・オーウェンといった名優が出演するなど、盛りだくさんのトピック付きだが、話を聞いてみるとそれ以上に伝えたいこと、そして彼の確固とした思いが詰め込まれていた。
テレビのバラエティ番組で“日本映画界から超嫌われた”としくじり話を披露し話題を呼んだが、今回そんなきらいは一切なく、むしろ節々に感じたのは作り手としての信念、そして人間味。彼が今作、そしてものづくりを通して表現するもの、それは……。
――『ラスト・ナイツ』は、紀里谷さんがその脚本に惚れ込みスタートしたという話ですが。
「今は何が重要なのか、わからなくなっている時代だと思うんです。あらゆる人が目先のことを追いかけている。それは世の中で起きていることや仕事、恋人のことだったり。それらに追われるがあまり、自分にとって何が大切なのか、誰が大切なのかさえもわからなくなっていると思うんですよね。今回の脚本は、そこを見つめ直すことができる。お金や名声、地位、全てを失ってみて、そのときにわかるものがある、そんなテーマに惹かれましたね」
――それは、紀里谷さんの考え方や人生観に近い?
「そうかもしれない。最後に残るものは何か、それは形あるものは全く必要ないってことにみんな気付くと思うんです。最終的には、誰かのことが好き、愛おしい、守りたい、そういったことに尽きるわけで。僕にとってはそれが重要で、そのためだったら命を失ってもいい、常にそう思っていますけど」
――紀里谷さんの中にはすでにそういったものがある? 今死んでもいいと言うような。
「5秒後に死んでも問題ない……いや、やっぱり11月14日までは生きていたいかな、この映画の公開日(笑)。でも、僕は何度か死にそうになってそのとき自問自答したけど、そのときも死んでもいいやって思いましたね。ただ、親に申し訳ない、その一点だけで。それは、僕の中に親に対する強い思いがあったからで、それ以外は全く(死んでも)OK。そもそも、僕は目に見えるもの、形があるもの、触れるものは信じてないし」
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