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田口トモロヲが映画「ピース オブ ケイク」で描きたかったもの「失敗も含めて恋愛」

Entame Plex / 2016年2月1日 19時17分

 田口トモロヲが映画「ピース オブ ケイク」で描きたかったもの「失敗も含めて恋愛」

田口トモロヲが映画「ピース オブ ケイク」で描きたかったもの「失敗も含めて恋愛」

田口トモロヲは、これまでに「アイデン&ティティ」「色即ぜねれいしょん」の2作品を監督し、繊細な人間描写が高い評価を得ている。今作「ピース オブ ケイク」では、今まで描いてきた泥臭い青春モノとうって変わり、主演に多部未華子、共演に綾野剛を迎えて、きれいごとでは済まされない20代の恋愛を赤裸々に描く。

“何であんなこと言っちゃったんだろう……?”誰もが経験する理不尽な心の動きを、田口監督は優しい眼差しでていねいにカメラに収める。「ピース オブ ケイク」のBlu-ray&DVD発売直前、エンタメプレックスは田口監督にインタビューを試み、映画に込めた思いや出演者の印象などを聞いた。田口監督は「誰しも黒い部分は持っている。それを含めて人間」と答えてくれた。



――映画は昨年9月に公開されましたが、印象に残った反響はありましたか?

「知り合いから『渋谷の劇場で映画を観た』と伝えられまして。着席すると、どうも隣のカップルがケンカしていたらしいんです。たまにトゲトゲしい口調で会話をしていたそうで。でも、映画が終わったらそのカップル、めちゃめちゃ仲良くなっていたと……」

――そのまま宣伝に使えそうな(笑)。

「僕も最初聞いたとき、『それ、できすぎてない?』と確認したんですけど、『本当だ』って。なるほど、そういう人たちのためにこの映画は存在したんだなと(笑)、うれしい感想でしたね」

――2015年冬にはシドニーで開催された日本映画祭にも出品されましたが、現地での反応はいかがでしたか?

「オーストラリアの記者からいくつか取材を受けたのですが、『20代男女の感情は普遍性があるものだから、(感覚が)じゅうぶん伝わった』との評価をいただき、安心しました」

――25歳の女性が主人公ということで、心理を理解するためにご苦労されたとか。

「その点は原作マンガにすべて書かれていると思うので、どれだけこと細かに読み取っていくかという作業と、原作から映画製作までに時間が経っているので、現代の物語として検証していくことを心がけました。最終的には脚本を作るのに1年くらいかかりましたが、ちょうど撮影に入ったとき、多部さんが25歳だったんです」

――主人公の年齢とちょうどかぶったと。

「はい。ですから多部さんや同年代の方たちに脚本を読んでもらって、登場人物たちの行動やリアクションにウソがないかを確認してもらいました。『間違っていたら指摘してください』と」

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