“カメレオン俳優”中村倫也が語る役者の醍醐味、映画『星ガ丘ワンダーランド』インタビュー
Entame Plex / 2016年3月23日 19時0分
“カメレオン俳優”中村倫也が語る役者の醍醐味、映画『星ガ丘ワンダーランド』インタビュー
役者生活10年という節目を迎えた昨年は、『マエストロ』ではティンパニ担当の楽団員役を、『王妃の館』ではオカマ役を、『やるっきゃ騎士』では無類のエロ好き誠豪介を熱演。どんな役にも染まるその姿から“カメレオン俳優”と称される中村倫也。
そんな彼が現在公開中の主演映画『星ガ丘ワンダーランド』で演じたのは、幼い頃に「必ず取りに行くから……」と言って赤い手袋を残したまま消えた母を待ち続け、現実逃避している青年・瀬生温人役。
キャストに新井浩文、佐々木希、菅田将暉、杏、市原隼人、木村佳乃、松重豊ら豪華俳優陣がズラリと並ぶ今作で、中村はしっかりと存在感を見せつけている。
演じるときに心掛けていることは“どんな役にも真正面から向き合って演じること”“常にニュートラルでいること”と語る中村が、本作では温人役とどう向き合ったのか、そして、役者としてのこれからなど話を聞いた。
――まず、本作の台本を読んで温人という男性像にどんなイメージを抱きましたか?
「温人は、苔(コケ)のような印象でした。ささやかにひっそりと自生しているけれど、見えない鎖みたいなもので過去に繋がれていて……、温人はその鎖の存在自体に気付いているかどうかも分からない。悪い人間ではないですけど、かといって特別いい人間でもない」
――そんな温人に共通する部分はありましたか?
「穏やかでささやか、あと波風を好まないところですかね(笑)」
――今回はどんな役作りを?
「温人だけでなくどの役もそうですが、生い立ちや家庭環境が違うので、もしも自分だったら……と想像を膨らませたり、いろんな準備が必要でした。今回の役は、あまり説明しすぎてはいけないし、温人としてただただ存在しているだけというイメージでした。ですので、撮影に入る前に準備したことを、撮影に入る時に全部捨てて、現場でまたイチから作り上げていきました」
――温人は落とし物を取りにくる人を想像しては似顔絵を描くことを日課にしていましたが、中村さんは撮影に入る前に必ず行うルーティンはありますか?
「ヒゲを剃って煙草を吸うくらいかな……、びっくりするくらいないですね(笑)。役を演じるときもプライベートのときも、常にニュートラルでいることがルーティンなのかも」
――今回錚々たるキャスト陣の中、主演ということでプレッシャーも相当だったのでは?
「もちろんプレッシャーはありました。でも、何をしたところでプレッシャーが解消されるわけじゃないですし、それはそれで置いといて“楽しもう!”みたいな感じで、プレッシャーは完全無視でした(笑)」
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