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座長・小籔千豊インタビュー! 吉本新喜劇にも高齢化問題の波が……

Entame Plex / 2016年8月21日 18時30分

「よく聞かれるのが『東京と大阪でお笑いは違いますか?』なんですが、僕はほとんど同じだと考えています。東京で生まれて結婚してから大阪に移住した人で新喜劇のファンという人もたくさんいますしね。だいたい生まれてきた子どもに東京も大阪もないでしょう。面白いことに地域性はない」

――なるほど。

「食べ物も音楽も変われへんのに、なんでお笑いだけそんな変わるの!? ってすごく思います。僕は浅草の(フランス座)東洋館もよく見に行きますし。笑うポイントにほとんど違いはないんじゃないですかね」

――観客の違いは?

「東京のお客さんのほうが優しいですね。昔から漫才をやっていてもそうですけど、心の純粋な人が多いなって(笑)」

――大阪は厳しい(笑)?

「たとえばものすごく味のいいぜんざいを初めて食べたら、地域関係なくみんな『おいしい!』って言いますよね。でも大阪の人はぜんざいを100回食べてるから、多少うまくてもびっくりせえへん」

――地域に笑いが根付いている分、敷居が高いと。

「最近はそうでもないですけど、昔の大阪ローカルってお笑いの番組ばっかりだったんですよ。その差は多少あるかもしれないですけどね。今でも大阪の人が東京に行って『え? あの番組やってへんの!?』って驚く人もいますよ」

――新喜劇の座員も地域によって認知度がずいぶん違いますよね。

「名古屋から東は全然知られていないですよね。最近、MXテレビでも放送しているので、少し風向きは変わってきましたけど。僕も昔は全然認知されてませんでしたからね」

――今では考えられない話です。

「まだ大阪が活動拠点で新喜劇が中心だったとき、ある番組で僕の知名度はどこまであるのかを調査したんです。京都では女子高生に囲まれて、名古屋ではオバちゃんの団体に『見てるで~!』って声をかけられて……それから富士山のふもとに行ったら…シーン」



――ははは。

「だーれも僕のところ寄ってこないんですよ。関東の人は誰も知らん。やっぱりそんな認識なんですよね。だから、今となっては多少名の知れた僕が新喜劇が根付いていないところに宣伝に行きたい。僕みたいなもんに先輩らが座長を譲ってくださっているわけで、それが可愛がってくれた先輩への恩返しにもなるかもしれないし」

――自身が中心となるとき、小籔さんはものすごく責任感が強くなりますよね。

「いや、それはね、違うんです。世間的になんとなくええかっこしいな評価になってますけど、それぐらいの責任は持って当たり前なくらい、みんなに良くしてもらったんですよ。もともと、僕はそんなキャラやないし」

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