吉川晃司、武道館公演で声帯ポリープ手術をファンに報告
Entame Plex / 2017年7月23日 10時45分
吉川晃司、武道館公演で声帯ポリープ手術をファンに報告
吉川晃司が7月21日、日本武道館にて『KIKKAWA KOJI LIVE 2017 “Live is Life”』を開催した。
ツアー・タイトルの“Live is Life”は「ステージの上こそが人生の本番」と明言している吉川の音楽に対する姿勢を象徴する言葉だ。アンコール時のMCで、武道館の3日前の検査で喉のポリープが見つかったこと、頃合いを見てポリープ除去の手術を受ける予定であることも吉川本人の口から発表され、一瞬、会場内がざわつく場面もあったのだが、これはこれから先、さらにパワー・アップしていくための整備のようなものでもあるだろう。この日も客席の不安や心配を吹き飛ばしていくようなエネルギッシュでダイナミックなステージが展開された。
メンバーは昨年のツアーに引き続いての参加となる生形真一(G)、ウエノコウジ(B)、湊雅史(Dr)、ホッピー神山(Key)に加えて、長年吉川のライブサポートを務めてきたTHE YELLOW MONKEYのメンバーであるEMMAこと菊地英昭(G)が復帰。
オープニング・ナンバーのイントロが鳴り響くと、会場内から大きな歓声と拍手が起こった。真夏の夜のステージの幕開けにふさわしい躍動感あふれるダンス・チューンでのスタート。今回のツアーは、代表曲、人気曲、レアな曲、初期の曲、COMPLEX時代の曲などを散りばめたバラエティーに富んだ構成となっていて、特徴的なのは7月から9月にかけての夏のツアーでもあり、夏の曲、開放感あふれる曲、夏のせつなさが漂う曲などが数多く選曲されていたことだ。久々に演奏される懐かしい曲に大歓声が起こる場面もたびたびあった。が、今の吉川の歌声とバンドの骨太な演奏によって、どの曲も新鮮な表情を見せる。
初期の夏の代表曲のひとつ、「LA VIE EN ROSE」では爽快感あふれる歌声とスケールの大きな演奏に会場内が湧いた。エンターテインメント性の高いステージでありながら、尖ったロック精神が健在であることを実感したのは「SAMURAI ROCK」。ファイティング・スピリッツあふれる歌声、エッジの効いたギター・サウンドが会場内を熱くしていく。幸か不幸か、警鐘を鳴らすような歌詞が今の時代ともシンクロしていく。ちょっとした曲間に、湊がリズムで茶々を入れたり、ホッピー神山が謎のサウンドを繰り出したり、音によるジョークの応酬があるところも楽しい。吉川とメンバーとの信頼関係の深さも見えてくる。集中することとリラックスすることとが両立しているところも素晴らしい。
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