ソフトバンクが肩入れするCohesity、日本で統合型のセカンダリ・ストレージ市場を築けるか

EnterpriseZine / 2019年4月2日 6時0分

 基幹系システムのデータベースのデータを格納するようなストレージをプライマリ用途とすると、ファイルサーバーやバックアップ、アーカイブデータの保存、あるいはテスト環境用のストレージなどセカンダリに位置づけられる用途のストレージが企業にはたくさんある。このセカンダリ・ストレージをターゲットにした製品を提供するベンダーが、新たに日本に登場した。

■セカンダリ・ストレージのデータ断片化の課題を1つのプラットフォームで解決する

 2013年に設立されたCohesityは、「ハイパーコンバージド型統合セカンダリ・ストレージ」のベンダーだ。創業者でCEOのMohit Aron氏は、ハイパーコンバージド・インフラベンダーのNutanixの創業にも携わった人物だ。グローバル企業であるCohesity本体には、ソフトバンクのVision Foundが投資している。今回はソフトバンクと米国Cohesityの2社が投資する形で、日本法人が設立された。同じように本社にVision Foundが投資し、日本法人にはソフトバンクが投資する形の企業には、最近話題の新しいオフィス環境「WeWork」がある。

 コンシューマの世界でスマートフォンは、さまざまなデバイスのバラバラな機能を1つにまとめ、そこに統一的なオペレーションを与えたことで成功を収めている。現在は機械学習技術などを取り入れ、音声認識や自動処理などがスマートフォンで使えるようになり、さらに便利な道具へと進化している。また、AppleのAppStoreのように、アプリケーションのマーケットプレイスも用意されており、それを使ってパーソナル化したデバイスにもなっている。

 エンタープライズ領域にあるデータを扱うためのストレージも、これまではさまざまなものが存在した。その中でミッションクリティカルな情報を扱うものをプライマリとすると、それ以外にファイルやバックアップ、アーカイブ、テスト環境などセカンダリと呼べるデータの扱いも数多くある。Cohesity Japan 代表取締役 江尾浩昌氏は、「企業のストレージは、プライマリが20%でセカンダリが80%の割合です」と語る。セカンダリのデータを集めると、ペタバイト規模になる企業は珍しくない。
Cohesity Japan 代表取締役
江尾浩昌氏

 このセカンダリのデータは、企業内のバラバラなストレージに保存されている。ストレージの数は、数10に及ぶこともある。異機種のストレージに格納されていることが多く、結果的にデータはサイロ化している。これが業務を非効率化している。さらにセカンダリのデータは、「ダーク」な状況にあり誰がどのように管理していて、その責任の所在がはっきりしないものも多くコンプライアンスのリスクにもなっていると指摘する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング